ドイツでは生徒が会議で校長を選任!?「中学・高校教育で本当に必要なものとは」
様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。
2024年8月19日、26日の浜松町Innovation Culture Cafeは、「中学・高校教育で本当に必要なものとは」をテーマに、株式会社笑下村塾代表取締役のたかまつななさん、育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさんをお迎えしました。1週目は「中学・高校の現状」についてお話ししました。
入山:本題に入る前に、たがえみちゃんは、どんな中学高校に行ってた?
田ケ原:私の中学は一つ上の代が荒れていたので、廊下を自転車で走っている人がいて…
入山:それは、なかなか(笑)
田ケ原:東京の友達の話を聞いていると、教育って全然違うなと思いましたね。高校はまだ普通でしたけど。まだまだ機会格差・教育格差があるなぁと。
入山:最近の中高生について、たかまつさんはどのように思われますか?
たかまつ:学校の管理教育が酷過ぎるなと。あまり偏差値でみるのは好きではないんですけど、比較的偏差値が高い学校だと子供を信頼して校則が自由だったりします。例えば、私たちの出前授業の依頼で、ある時「失礼なメールだな。短文だし」と思っていたら、授業当日に生徒がそのメールをしていることが分かって。
入山:分からなかったんだ!当日まで!
たかまつ:それで、先生もそれを謝らない。自信満々に生徒をお届けしてたり。一方で、「ウチの学校はワークショップできません」とか、先生自身が生徒を信頼していなくて自己肯定感を下げていたり。それをしかも、生徒の前で言うんですよ。そうすると、「お金があったら何買いたい?」と聞くと先生の顔色を伺う。何を答えても正解なのに。こういう二極化怖いなって。
入山:おおたさんは、いかがですか?
おおた:今、怖い指摘をしていて、10代の子供が得られる自己決定の格差、これは学歴格差よりも、もっと大きい影響を与えちゃうかもしれないですね。それと、忖度しちゃう子供たちって、「パノプティコン効果」っていうのがあって、刑務所の中にマジックミラーの監視塔を真ん中に立てるんです。そうすると、監視塔に誰もいなくても、常に「自分は見られているんじゃないか」と思って、囚人たちが自分で行動を抑制するようになるんです。たぶんそれと同じ状況を学校が作ってしまっている。それは、生徒を信頼していないって言うのがありましたが、裏を返すと先生も自分を信頼できないないってことです。
入山:ラジオをお聞きの方の中には、「いやいや、そうは言っても、たがえみちゃんが言ったように、廊下を自転車で走る子供もいますよ。こういう子供に自主決定権を与えるのってどうなんですか?」と思う方もいると思うのですが、そういう方にはどう答えますか?
それに対する、おおたさん納得の回答はこちらから
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たかまつななさん
学生時代にお嬢様芸人としてデビューし、現在は漫才協会所属し、寄席では社会風刺を行う。一方、お笑いジャーナリストとして、社会問題をお笑いを通して発信。株式会社 笑下村塾を「18歳選挙権」をきっかけに設立し、出張授業「笑える!政治教育ショー」「笑って学ぶ SDGs」など、全国の学校や企業、自治体で展開。その他にも時事YouTuberとして、ニュースをわかりやすく配信するなど、幅広く活躍中。
おおたとしまささん
大学卒業後、株式会社リクルートに就職し、雑誌編集に携わったおおたさん。その後リクルートから独立され、数々の育児・教育誌のデスクや監修を歴任。現在は育児・教育・夫婦のパートナーシップなどに関する書籍やコラム執筆、講演活動を行う一方、文化放送ポッドキャストで、毎週月曜日に配信中の「おおたとしまさの校長室訪問」のパーソナリティも担当。また、7月には中学受験漫画『二月の勝者』とコラボした「『二月の笑者』になるために」を小学館から発売。
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