【お天気気象転結】9月10月も高温…来月上旬まで猛暑日も?
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼8月23日配信号 担当
伊藤佳子
気象庁が発表した3ヵ月予報によると、9月・10月も全国的に気温が高く、秋の訪れは遅くなる、とのこと。
各地、連続猛暑日記録を更新していますが、福岡県太宰府市では8月20日時点で、猛暑日連続日数33日……1カ月以上猛暑日が続くなんて、本当に耐えられそうにありません。
この先、9月上旬も場合によっては猛暑日、10月も真夏日となるところがありそうです。
人も作物も動物も魚もみんな大変な夏になりましたね。
▲三か月予報・記者会見
猛暑だけではありません。
今月は、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)の発表、台風5号に7号の襲来、ゲリラ雷雨…気象庁担当としては気が抜けないことが次々起こりました。
交通機関の乱れ、海水浴場の閉鎖、停電、お盆休みの最中に影響を受けた方もいらっしゃるかと思います。
▲南海トラフ地震臨時情報・記者会見
▲台風7号・記者会見
交通機関といえば、8月上旬、取材先の山形県酒田市から東京へ帰る途中、新潟に着く手前で、乗っていた特急列車が突然停止。
しばらくたって車内アナウンスで「小動物、イノシシにぶつかったため、安全確認をします」と…。
結果およそ30分遅れたので、新潟で乗る予定だった上越新幹線に乗れなくなってしまい、終電に間に合わないかとヒヤヒヤ…何度もスマホで乗り換え時間を確認しながら焦っていましたが、他の皆さんは落ち着いて待っているんですよね。車掌さんは車内を走ってましたけど。人はいくつになっても変わらないと言いますが、私の無駄にせっかちな性格は変わりません。パソコンや収録機器などの入った大荷物をものともせず、新宿駅を猛ダッシュして、京王線の終電に飛び乗りました。
▲酒田市
実は、列車と動物の衝突事故は増えています。
JR北海道では、列車と鹿との衝突件数が初めて年間3000件を超えました。
1日およそ9件、どこかで列車と鹿がぶつかっていることになります。
JR北海道で車掌勤務をしていた知人によると、10分~20分で片付け終わるそうです。
別の知人は、外国人観光客に列車遅延の理由をきかれ、右の握りこぶしを「Train」、左の握りこぶしを「Deer」と説明、両こぶしをぶつけてみせると、素直に納得してくれたとか……。
ちなみに、鹿の片付けはかなり匂いもきつく、熊とぶつかるとハンターを呼ばないといけないので時間がかかるそうです。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子