山形県酒田市の大雨被災地を取材、住民は…?

山形県酒田市の大雨被災地を取材、住民は…?

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毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。

今週も大雨災害に見舞われた山形県・酒田市の様子をお伝えしました。
先月7月25日、山形県には大雨の特別警報が2度にわたって出され、少なくとも24の河川の37か所で氾濫や堤防の決壊が起きました。
県内では3人の方が亡くなり、1400棟以上の家屋が床上・床下浸水の浸水に見舞われました。

私は発災後およそ1週間たった8月1日・2日山形県酒田市を取材
酒田市の中でも被害が大きかった大沢地区・北青沢(きたあおざわ)は荒瀬川が氾濫し、大規模な山崩れで一時孤立していた地域です。
途中、橋が落ちていたり道もえぐられ、家に流木が刺さっていたり、自衛隊が作った迂回路もぎりぎり車が一台通れるぐらい。 
一帯の家は1階部分が土砂に埋まっていたり、トラックや農機具も埋まっている状態でした。



 
取材した日の前日に川沿いに迂回路ができて、住民も車でガソリンを買いに行ったり、地区内に東北電力の作業車両が入れるようになりました。
今は停電は解消しましたが、この時は停電・断水が続き、北青沢の避難場所「青沢克雪管理センター」には給水所が設けられ、集まっていた住民や自治会長に話を聞かせてもらいました


住民からは、インフラの復旧を求める声や田んぼの被害を訴える声が聞かれました。
田んぼも冠水して水浸しになっていたり、農機具も水に浸かってダメになっている農家さんもありました。
また、家の1階部分に土砂が押し寄せ、カビも生えて、住めなくなってしまった男性は、川でコインランドリーに持っていくという服の泥を落としていました。
「当日は車中泊だった、今家族は親戚の家にいるが、仮の家を借りて住む…やれることをやっていくしかない」と。


酒田市は、被災者向けの市営住宅と県が確保する民間の借り上げ住宅、合わせて200戸を提供する計画です。

きょうの「防災アワー」は荒瀬川が氾濫し、浸水被害に見舞われた八幡地域の様子をお伝えしました。
取材したころには、荒瀬川の水位はおさまっていましたが、大量の流木が橋げたにかかっていたり堤防も削られたり、傷んでいる状況でした。

川沿いの家は泥が大量に流れ込んでしまい、住民は泥出しや家の中の濡れた畳や家具、電化製品などを外に出す作業などに追われていました。





家の中の泥を出し、床板をはがすところまで、作業を進めている男性は、家の中も見せてくれました

泥を掻き出し、床をはがした後は乾かして、消毒をして、工事に入るかと…。
住民に話を聞くと
「まさかここまでと思っていなかった。車も3台ダメに。農機具もエアコンもダメになり、暑くて夜も眠れない。いつ片付け作業が終わるのか、見通しが立たない」という住民もいらっしゃいました。

きょうの「防災アワー」聞き逃した方はぜひradikoでお聞きください。
来週は、酒田市でのボランティア活動の様子などをお伝えします。

気象予報士 防災士 気象庁担当記者 伊藤佳子

 





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