厚労省が「ギグワーカー」の待遇改善を進める。最低賃金の適用や有休の取得も。

厚労省が「ギグワーカー」の待遇改善を進める。最低賃金の適用や有休の取得も。

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8月14日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、日本に増えている職種「ギグワーカー」の待遇が改善されるというニュースについて意見を交わした。

森永「働き方の選択肢が増えるのはいいことだが、保障が無いなど相当なデメリットがあることは理解すべき」

厚生労働省はギグワーカーの待遇を改善する。新たに指針をつくって従業員と同じように最低賃金を適用し、有給休暇の取得ができるギグワーカーを認める。
ギグワーカーとは、業務委託契約で働くフリーランスの一種で、インターネット上のプラットフォームを経由して単発の仕事を請け負う働き手のこと。ウーバー・イーツをはじめとする料理の宅配サービスの配達員の他、ライドシェアのドライバーや、データ入力、特定の案件に限定して受注するエンジニアなどが含まれる。
デジタル技術が進展して、相手と会わずにネットで仕事を受けるギグワーカーも増えており、アメリカ・アマゾンドットコムのネット通販や、ウーバー・テクノロジーの配達員の他、ITエンジニア、ウェブデザイナーもいる。

寺島尚正アナ「まず森永さん、日本でのギグワーカーの広がり。これどうご覧になりますか?」

森永康平「やはり働き手がどんどん減っていますから、働き手側に色々な働き方の選択肢を与えるという意味で、今まで正社員がメインでありながら、日本にどんどん非正規が増えてきた。ただそれでも正規か非正規かみたいな中で、またちょっと違う働き方というところで出てきたんだろうなという風には思うんですよね。僕個人としては選択肢が増えるということは基本的にいいことだと思っているので、こういう働き方があるよっていうこと自体はいいと思います。ただ、気を付けて欲しいのは全然保障されていないというか、守られていない立場なんですよね。若い子たちに話を聞いていると『正社員って色々ギチギチに固められているのが嫌だから、自由に働きたいんだ』みたいな形で、ギグワーカーみたいなものをあんまりネガティブな印象無く受け入れている。それ自体は個人の選択なのでダメだとは言わないですけど、メリットばっかり見えてしまっているかな、と」

寺島「確かに」

森永「やっぱり『相当なデメリットもありますよ』というところは理解して、その上でひとつの選択肢として広がっていくことはいいと思いますし、選んでいく人が増えてきた中で、当然デメリットも見えてきたと。だからこそ今回、新しい指針を作って、いわゆる普通の従業員と同じように最低賃金の適用だったりとか、有給休暇の取得というところを固めていきましょうと。これは正しい動き方かなと思います」

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(FM91.6MHz、AM1134kHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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