【西武】アルバート・アブレイユ投手インタビュー 自身が思う抑えの醍醐味や難しさとは?

【西武】アルバート・アブレイユ投手インタビュー 自身が思う抑えの醍醐味や難しさとは?

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8月9日放送のライオンズエクスプレスでは、埼玉西武ライオンズのアルバート・アブレイユ投手にインタビューした模様を放送した。日本の野球や打者に関しての印象、日本で抑えを任されている心境について訊いた。

――来日して初めて日本の夏を経験していると思います。去年所属していたヤンキースの本拠地であるニューヨーク、母国のドミニカ共和国の夏と比べて、日本の夏はいかがですか?
アブレイユ「日本のほうがジメジメしている感じがすごくあって、アメリカ、ドミニカも日本と争うほどの暑さですけど、それでも日本のほうが暑いです。そんな状況でも自分のベストプレーをすることに変わりはないので、水分補給をしっかり取ってやっていきます」

――来日1年目のシーズンも開幕から4ヶ月が過ぎました。ここまで(8月8日時点)38試合に登板していますが、ご自身の投球についてどのように感じていますか?
アブレイユ「最初は慣れない部分がありましたが、それでもチームのなかに溶け込んでいいシーズンを送っていると思うので、最後までいいシーズンを送りたいと思いますし、1試合でも多く投げてチームに貢献したいと思っています」

――最初は慣れなかったというのは特にどのあたりでしょうか?
アブレイユ「文化的なこと、日本のやり方で慣れない部分がたくさんあったのですが、今は慣れることができました。野球に関しては大丈夫でしたが、プライベートの部分では日本の文化や食べ物はなかなか慣れなかったです」

――4月頃アブレイユ投手へインタビューをさせていただいた時に、「1番自信のあるボールはツーシームなので、ツーシームが投球の軸となっています。あとはスライダー、チェンジアップ、フォーシームの精度をもっと上げるために練習をしています」とご自身の球種に関しての話をされていましたが、今はご自身の球種に関してどんな手応えを感じていますか?
アブレイユ「今もツーシームが投球の軸となっていますが、スライダー、フォーシームの精度を上げられたので、日本のトレーニングがきっかけになったのかなと思いますし、今はどの球種も自信があります」

――改めてアメリカの野球と比べて、日本の野球や打者に関してはどう感じていますか?
アブレイユ「日本の打者のほうが積極的ですし、基本を大事にしているのをすごく感じます。アメリカの打者はパワーがメインですけど、日本の打者は粘り強くて過程を大事にしている選手が多いなという印象ですね」

――昨年ヤンキースで投げられていた時は奪三振率が9.31でしたが、今年(8月8日時点)の奪三振率は5.91です。日本の打者に対して「バットによく当ててくるな」と感じていたりしますか?
アブレイユ「さきほども言った通り日本の打者はすごく粘り強くて、アメリカの打者はフォーシームで簡単に空振りを取れていたんですけど、日本に来てからは簡単に空振りを奪うことができないのが自分のなかでもびっくりしましたし、本当にいい打者がたくさんいるなとすごく感じますね」

――6月22日のオリックス戦(11回戦)で163キロをマークしましたが、ご自身の手応えはいかがでしたか?
アブレイユ「日本のトレーニングが自分に合うものばかりで、試合の状況的にもアドレナリンが出て163キロを出すことができました。僕自身びっくりはしなかったのですが、練習の成果が出ているのかなと思いますし、これからも163キロを出せるように練習を心がけていきたいです」

――163キロを出した球種はツーシームですか?
アブレイユ「フォーシームだったと思います」

――日本では抑えのポジションを任されています。開幕当初は「抑えのポジションは緊張する」という話もありましたが、4ヶ月ほど経って日本での抑えのポジションについて心境の変化はありましたか?
アブレイユ「アメリカの時は抑えのポジションを任せてもらうことはなかったので、日本に来てチームの抑えを任せてもらえるような信頼を得たことは僕にとっても自信になりますし、チームのためにより多くセーブを挙げていきたいなと思っています」

――抑えというポジションで投げるなか、気持ちの面で大事にしていることは何でしょうか?
アブレイユ「自分のベストを出すことを心がけていますし、『絶対に勝つんだ』という強い気持ちを持って毎回マウンドに上がっています」

――ブルペンなどの準備過程やルーティンで大事にしていることはありますか?
アブレイユ「気持ちの面でもいい状態で試合に入っていけるように、練習やブルペンの時から自分のルーティンを意識しています」

――抑えの醍醐味や難しさを教えてください。
アブレイユ「本当に競った場面での登板が多いですし、チームが同点や勝っている場面ではみんなの頑張りがあるなかで抑えることが1番難しいと思います。それと同時に競った場面で投球することによって自分のベストがさらに上がると思うので、それが抑えで1番の面白味なのかなと思っています

――最後にライオンズファンのみなさんへ力強いメッセージをお願いします。
アブレイユ「たくさんのファンのみなさんが応援してくれていることが本当に嬉しいことですし、今シーズンまだまだ試合は残っているので、自分だけではなくチームを応援していただきたいなと思いますし、これからも自分のベストを出して頑張っていきたいと思います。応援をよろしくお願いします」

※インタビュアー:文化放送・高橋将市アナウンサー
※通訳:ラミレス・ヨンデルさん

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