国交省、タクシーの料金体系の見直しを検討。需給により価格が変動するシステム本格導入へ。
8月7日(水)の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーター・経済アナリストの森永康平氏と番組パーソナリティの寺島尚正アナウンサーが、国交省がタクシーの料金体系を見直す検討を始めたというニュースについて意見を交わした。
森永「乗る瞬間まで料金がいくらかわからないから、お客さんからするとギャンブルみたいなものでは?」
国土交通省が昨日、繁忙時間帯のタクシーや日本版ライドシェアの運賃値上げも視野に、料金体系の見直しに向けた検討を始めたという。年内にも結論を出す方針で、繁忙時間帯のコストの増に対応し、タクシーの供給増などに繋げたい考え。タクシー料金は人件費、燃料費など標準的な営業費に適正な利潤を上乗せして国交省の認可を得ていて、鉄道の運賃などと同じ総括原価方式で決定している。去年の夏からは変動価格制・ダイナミックプライシングが導入されている。
寺島尚正アナ「訪日外国人の増加で、タクシーの需要も増えているという声も聴きますが、森永さん、これどうお感じですか?」
森永康平「これ、当然受給によって価格を変えるというのは合理的だと思うんですけども、そうしていくと、どうなんですかね?逆に今度は繁忙で高い時に『うちなら安いです』みたいな会社が出てきたりするんじゃないかという気がしますね。あとは自分としては混んでる時間帯にあえて狙うわけじゃなく、乗る必要があるからただ乗っただけの時に、忙しい時間帯の値段が適用されたらイラッとはするでしょうね(笑)」
寺島「しますね(笑)、ちょっとね、『何だよ!』という感じにはなりますね。6日に有識者検討会の初会合が開かれたんですが、今後需給がひっ迫する時間帯に、追加で必要となるコストを洗い出し、料金に転嫁する新たな変動価格制の導入などを議論、タクシーと日本版ライドシェアの両方への適用を検討するといいます。タクシー料金に導入されている現在の変動価格制は、平均運賃を認可された運賃の範囲に収める必要があって、タクシー会社の収支改善には繋がりにくいなど、課題が指摘されているといいます。国交省によると、これまで導入したタクシー会社は無いとのことです。タクシーの料金変動制、いかがですか?」
森永「やっぱり、わからないじゃないですか、乗る瞬間まで。それが多分、お客さんからすると……」
寺島「『今いくらです!』とか、出してませんもんね、きっと」
森永「タクシーの窓ガラスとかに、そういうレートみたいなのを表示したらわかりやすんですけど、利用者目線から見るとギャンブルじゃないですか。乗るまで今の時価がいくらかわからないことが。メニューの無い寿司屋に入るような感覚ですよ(笑)」
寺島「『だったら、乗るの控えようかな?』みたいなことにならなきゃいいですけど」
森永「なかなか使いづらくなるかな?って感じもしますねえ」
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