『アニラジではなくラジオアニメ!?科学忍者隊ガッチャマンがラジオに出動!』【アーカイブの森 探訪記#6】
文化放送の1大コンテンツである、アニメのラジオ、通称『アニラジ』。
テレビアニメの放送と平行して、主に出演する声優や監督を迎え、
各話の感想や、制作の裏話をしていくという内容だ。
筆者も、最近のアニラジにはいくらか馴染みがあるのだが、
アーカイブ資料を探索していると、1978年(昭和53年)の資料の見出しに、
『科学忍者隊・ガッチャマン』の文字が!
「この時代から、アニラジが存在していたのか・・・!」と、
早速そのページを開いてみると、なんだか雰囲気に違和感が・・・?
「異色の新番組ラジオ・アニメ 『科学忍者隊・ガッチャマン』
第一回めの今日は”科学忍法・火の鳥”。」(原文ママ)
そう、1978年4月9日(日)の夕方に始まったこの新番組は、
”アニメのラジオ”ではなく”ラジオでアニメ”だった!
どうやら、当時テレビで放送され、大人気だった『ガッチャマン』を、
30分のラジオドラマとして、放送していたようだ。
第一話である今回は、題して”科学忍法・火の鳥”。
資料には、このようなあらすじも記録されていた。
「南部博士(大平透)が指揮をとる、全世界をあげての大開発マントル計画は、
国際宇宙基地を謎の怪獣によって破壊され、計画の第一歩を踏みにじられてしまった。
その正体は、恐るべき科学力を持って世界征服を狙うギャラクターの一団と判明。
大鷲の健(森功至)をはじめとするガッチャマンの出動の時が来た………。」(原文ママ)
ラジオドラマでも大平透氏や、森功至氏が出演しており、
テレビアニメと変わらない出演陣だったようだ。
果たして、内容はアニメの時と同じだったのか?BGMや効果音は?と気になることも・・・。
「テレビで人気を博した『ガッチャマン』が映像の世界から
音とイメージの世界、ラジオドラマとして登場する。」(原文ママ)
資料にこうあるように、
映像がある前提で制作されるテレビアニメと違い、
音だけで伝えなければならない制作の工夫や、聞き手が自由にイメージを広げられるなど、
ラジオならではの楽しみ方もできたのではないだろうか。
『文化放送アーカイブス』
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