戦争で全てを失っても「人を思いやる気持ちがある」難民問題の専門家が衝撃の経験を語る

戦争で全てを失っても「人を思いやる気持ちがある」難民問題の専門家が衝撃の経験を語る

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お笑いタレント、大竹まことが同世代や全世代の男女に向けてお送りしているラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30) が7月19日に放送され、岩波新書から発売中の『なぜ難民を受け入れるのか』を著した、国際基督教大学准教授の橋本直子さんが登場。金曜パートナーの壇蜜とともに本の内容について伺った。

壇蜜「難民を受け入れるという話は海外のニュースが多くて、日本で受け入れているというニュースはあまり聞かないんですが、これは気のせいではないですよね」

橋本「日本も1978年から当時のインドシナ難民を1万1千人以上受け入れているんです。ただ、それについては一般的に知られていないかもしれません。2010年からは、まだ日本にたどり着いていない、タイやマレーシアに居るミャンマー難民の方々を日本政府が自発的に連れてくる、ということを始めました。また、ウクライナの方々は、ロシアによる侵攻以降、2000人以上が日本に来てますので、案外受け入れてると言えるかもしれません。ただ、壇蜜さんがおっしゃった通り、あまり知られてないのかもしれません」

大竹「橋本さんが、難民問題に関わるようになったのはなぜですか?」

橋本「決定的になったのは大学生の時です。旧ユーゴスラビアに行って、孤児になった難民の女の子たちと遊ぶ機会がありました。私は一応ボランティアだったんですが何の役にも立たず、ただいろんなことを学ばせてもらって日本に帰って来たんですね。それで何かしなければと思い、25年以上、難民や強制的に家を追われた方々のことに特化した仕事をずっとしてきました」

壇蜜「ボランティアをやってみてどうでした?」

橋本「そのときは、旧ユーゴスラビアという国がバラバラになっていて、政府が住民に銃口を向けているというような状態だったんです」

壇蜜「かなり危険もあったのでは?」

橋本「私が行った時には一番危険な時は終わっていたんですが、国境線がどこなのかも分からないので、みんなどこの国に所属しているか分からないような状況でした。でも、国際機関やNGOの支援がないと明日のパンもままならないという方々が、単なる一学生の私を本当に歓待してくださって。その方々に、直接ではなくとも、ある意味、恩返しがしたいという気持ちになりました」

大竹「そこに行った時は、とても寒かったんじゃないですか?」

橋本「よくご存じですね。(笑) 1~2月で、もう脳みそが凍るんじゃないかと思うほど寒かったです」

大竹「ボスニア・ヘルツェゴビナで内戦が起こって国が分割したんですが、その前は確かそこでオリンピックも開かれたんですよね。(編集部注:サラエボオリンピック)オリンピックの建物が銃弾でぐちゃぐちゃになっている映像が頭の隅にあります。そこに寒い中、行かれた」

橋本「でもただ役立たずのボランティアでした」

大竹「それはなんというか、守られたボランティアみたいな感じだったんですか?」

橋本「そうですね。ほかの学生もいたんですが自分達は当然日本のパスポートを持っていて、帰る場所もあって、家のクローゼットの中にはバッグも靴も色々ある。そんな、いわゆるラッキーな状態に生まれた人と、たまたまそうじゃない状態に生まれた人のギャップが、多感な時期でもあったので衝撃的に感じました」

壇蜜「ボランティアで触れ合った人たちは、橋本さんが想像していたよりも、何も持っていなかった?」

橋本「物とか、国家とか、いわゆる財産とか、そういったものは全部失ったけれど、他の人を思いやる気持ちや互いに助け合う気持ちは、ものすごくありました。それを私たち学生ボランティアに分けてくれたという感じがしました」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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