バイデンVSトランプ、「異例の一騎打ち」といわれる理由は?

バイデンVSトランプ、「異例の一騎打ち」といわれる理由は?

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ニュースキャスターの長野智子がパーソナリティを務めるラジオ番組「長野智子アップデート」(文化放送・月曜日~金曜日15時30分~17時)、6月27日の放送で、アメリカ大統領選挙を特集。「バイデンVSトランプ 直接対決・直前予習」として、日刊スポーツ文化社会部記者の久保勇人が解説に登場した。

鈴木敏夫(文化放送解説委員)「4年に一度、世界が注目するアメリカ大統領選挙の第1回テレビ討論会が日本時間6月28日午前、激戦州のジョージア州・アトランタで開かれます。民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領が直接対決、極めて異例の一騎打ちといわれています」

久保勇人「この問題は長野さんもよくご存じだと思います」

長野智子「ええ。ニューヨークにいる私の知人が『日本より誰に入れていいかわからない選挙』『選択肢、少なっ!』って(笑)」

久保「バイデンさん81歳、トランプさんも78歳になりました。バイデンさんは史上最高齢の大統領だし、二人の対決も史上最高齢の対決になるわけです。まだ6月なのにテレビ討論会が行われる。アメリカの政治を知っている人ならビックリしてしまいます」

長野「ビックリしますよ」

久保「アメリカの大統領選って通常は民主、共和、2大政党の予備選を勝ち抜いた候補者が夏の各党の全国大会で正式に候補者として指名される。そこから11月の本選挙に向けて選挙戦が始まる、という段取りです。テレビ討論会も例年、だいたい9月に行われます」

長野「共和党の全国大会が7月、民主党が8月。夏に決まって9月に」

久保「9月に2回行われるというのが慣例なんですが、今年は両方とも全国大会で指名されていないのに、テレビ討論会をやってしまおう、と。なんでこうなったのか、というのがひとつ異例。理由についてはアメリカやヨーロッパの大手メディアで諸説が出ているんですけど、一説にはバイデン氏が呼びかけた、という情報があります」

長野「へえ~! そうなんですか」

久保「これにトランプさんが乗った、というんですが、なぜ二人の意見が一致したかというと、討論会を早い時期に行うことで、仮にどちらかに不利な結果が訪れたとしても、11月の本選まで期間があるから影響を低く抑えられる。挽回できるんじゃないか。という」

長野「今回のあとは行わないんですか?」

久保「もう1回、9月に討論会は予定されています。そのような観測が出るということは、どちらが勝つのか当事者たちも自信がない、わからない。いまの情勢が激しく拮抗している、ということが見てとれるわけです。時期だけではなく、やり方も非常に異例です」

長野「そうですか」

久保「大統領選のテレビ討論会って毎回、だいたい会場に観客を入れて、その前で行う。それを全国、全世界に中継するんですけど、今回は無観客です。1時間半、司会者が二人いて、指名された方が答えます。ところが答えている間、もう一方の候補者のマイクは消されるんです。『それは違う!』『ああ言ったじゃないか!』と言葉を挟むことができない」

鈴木「よくわかります。4年前、むっちゃくちゃでしたものね」

長野「史上最悪の討論会といわれて(笑)」

久保「そうなんです(笑)。罵倒し合って、史上最悪で。どちらがいい、というより二人ともダメダメじゃん、という有権者の印象があって。今回は厳格なルールをつくって、正々堂々、理路整然と話してもらおう、という環境をつくった、ということです」

討論会にはほかにも厳しいルールが設けられているという。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。

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