【アナコラム】坂口愛美「毎週格闘!50人インタビュー!」
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!
▼6月28日配信号 担当
坂口愛美アナウンサー
「くにまる食堂」の11時台にお送りしている「今日のアラカルト」。私は木曜日を担当していて、「噂の出前調査隊」として様々なことを調べています。
初回は、4月に公表された「約500年後の2531年、日本人全員の名字が〝佐藤さん〟になるかも」という試算にちなみ、「浜松町で50人に声をかけて何人佐藤さんに会えるか」というのを調べました。
結果は……0人。日本一多い名字とされている「佐藤さん」ですが、いざ探そうと思うと意外と難しいのだなと感じました。
他にも、梅雨入り前には「傘1本にいくらまでお金をかけられるか」、映画「猿の惑星」の新作が公開になったときは「ネタバレはOKか?」など色々とインタビューしてきました。
「ラジオ聴いていますか?」というインタビューの時は敢えて有楽町の局の前で聞きましたが、それ以外は基本的に浜松町の文化放送前で50人にインタビューして統計をとっています。
同じ質問でも、インターネットの記事などに出ている過去の調査とは違う結果になるのが興味深く、毎週浜松町を定点観測し、みなさんの言葉を通して色々な物事に対する意見や変化を感じています。
ただ、街頭インタビューは断られることも多く……とにかく心が折れます。
50人の声をとるのに3時間近くかかることも。10人連続で断られると、全世界から自分が拒絶された気分にもなります。
しかし、毎週諦めずに多くの人に声をかけていると、何となく「あ、今なら答えてくれそうだな……」というのを感じ取り、断られる確率が低くなってきたような気がします。中には「先週もいましたよね!今日は何について聞いているんですか?」と向こうから声をかけてくれる方も……。継続するって大事だなと実感しました。
そして「傘1本にいくらまでお金をかけられるか」というインタビューをしていた先週。
文化放送前でポスターを見ながら和やかにお話しされている女性2人組がいらっしゃいました。後ろ姿から、楽しげで和気藹々とした話しかけやすいオーラが漂っていたので「すみません、文化放送なんですが……」とレコーダーを手に声をかけてみると……なんとゴールデンラジオ終わりの阿佐ヶ谷姉妹のお二人でした。
「申し訳ございません!間違えました!」と次に行こうとしましたが、「あら、街頭インタビュー?答えるわよ〜」と快くインタビューに応じて頂きました。
前職の上司に「坂口がインタビューしたらみんな答えてくれるような、話しやすいアナウンサーを目指しなさい」と言われたことがあります。阿佐ヶ谷姉妹のお二人の雰囲気を感じながら、久しぶりにこの上司の言葉を思い出しました。阿佐ヶ谷姉妹のような、フレンドリーでにこやかな雰囲気を身にまとって、思わず答えてしまう!
そして答えた方々に「楽しかったな」と思ってもらえるような街頭インタビューができるよう精進していきます!