「忖度してもしょうがない」岸博幸、多発性骨髄腫を患ってからの心境を語る

「忖度してもしょうがない」岸博幸、多発性骨髄腫を患ってからの心境を語る

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大竹まことがパーソナリティを務める「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送・月曜日~金曜日13時~15時30分)、6月13日の放送に元・経産相官僚、経済学者の岸博幸が登場した。今年、新刊『余命10年 多発性骨髄腫になって、やめたこと・始めたこと。』を発売した岸が、治療を始めてからの心境の変化を語った。

岸博幸「去年、多発性骨髄腫になっていることがわかりまして。そのときお医者さんから言われたことで『あと10年、15年は生きられるでしょう』。裏を返せば余命10年ぐらいだよな、と。基本的に完治しない病気で、ずっと治療が続くんです。そういう中でそう言われたので、残り10年だよね、と割り切ってやっています」

大竹まこと「御本の中でハッピーとエンジョイということをおっしゃっていますが……」

「ちなみにこの本、出したくて出したかったわけじゃないんです。私は基本、体力が売りの人間ですから。出版社の担当の方がどうしても出したいというので、まあいいやと言って任せておいて。こういうセンセーショナルなタイトルになったんですけど、病気を売りにするつもりはまったくない。逆に病気になって学んだことがすごくあるので、そこは書いてよかった、というのもあります」

ヒコロヒー「私、(本にある)『バケット・リスト』というのに興味が湧いて。死ぬまでにやりたいことリスト、という。どういったことを書いたんですか?」

「コンサートを観たいバンドの名前、自分がやりたいことでやっていなくて、すぐにやりたいこと、行きたいお店でどこがある……。どうでもいいようなことをいっぱい並べています。アメリカではこのバケット・リストってけっこうメジャーでして。死ぬまでにやりたいことをリストにして残りの人生を、というのがあるんです」

ヒコロヒー「逆に言うと、それを書きだすことで改めて『自分がこれをやりたかったんだ』『これが自分にとって幸せなんだ』とかが浮き彫りになってくる、ということですね」

「そう。病気になる前ってそういうこと、残り何年って、あまり意識しないじゃないですか。仕事ってずっと続くよね、と考えると、仕事や家庭を優先して、自分の人生を楽しんでいなかったよな、となる。いまは割り切って好き勝手やっていて、人生怖いものなしです」

大竹「いままで妥協しながらやってきたお仕事もありますが、これからは思ったことを発言して……」

「病気になる前って、テレビとかでコメントする場合もそれなりに知り合いが政治家、財界にいっぱいいますから、忖度することもあったんですけど(笑)。残り10年、9年だから忖度してもしょうがないやと、好き勝手言っています」

大竹「始まる前に岸さんとお話しして。最初に何を話すかな、と思ったら、『いまの政権ひどいですね』って話になって」

「ひどいのはみんな知っていますよね」

大竹「いまいる自民党の国会議員、本当なら90人ぐらい辞めていないといけない、って」

「自民党だけでなく野党もひどいと僕は思っています」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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