ガーシーの落語家転身に春風亭一蔵が言いたいたった1つのこと「落語を愛してます?」
落語家の春風亭一蔵がパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂フライデー ~どうした!?一蔵!』(文化放送・金曜日9〜13時) 6月7日の放送では、ガーシーこと元参院議員で有罪判決を受けた東谷義和氏が落語家への転身を宣言したニュースについて、パートナーの水谷加奈アナウンサーとともに意見を交わした。
水谷「今日斬るニュースは何でしょうか?」
一蔵「我々の業界では結構話題になってる、ガーシーさん落語家に転身発表。東スポさんが掲載したので本当か嘘か分かんないですけども、そうらしいですよね」
水谷「落語家になると、おっしゃったんですね」
一蔵「Xを見てると、いろんな落語家さんが「修業」の大事さとかを、言ってますね。本来は落語家って、師匠がいて、弟子入りして、それでプロになっていくんですよ。ガーシーさんはひとりで、自分で名前決めて、「落語家です」とやる、というので物議をかもしてるんですけど。これね~、もうはっきり言いますけど、できちゃうんですよ。修行しなくても、器用な人、喋るのがうまい人は。ガーシーさんって多分、新作落語とか古典落語とかやるわけじゃなくて、要するに漫談家。自分の体験談とかをワーッと喋ると面白いから、着物を着て座布団の上に座って「落語家」として活動したらお客さんも入るし、できちゃうんです。なんでプロの落語家が文句を言ってるかというと「修行」という部分なんですが、じゃあ修業したからガーシーさんぐらい面白くなれるかって言ったら、なれないんですよ。じゃあ修行って何のためにやるかって言ったら、師匠とか女将さんからわざと修行中に理不尽なことをされたりするんですよ。そうすると、落語の中に出てくる理不尽な人の演じ方に深みが出るので修業とかしてるんだよ、って言われたんですが別にそんなに深み出ないんですよね」
水谷「(笑)そうなんだ」
一蔵「だから、なぜ修行しなきゃいけないのか僕が一つだけ言えるとしたら、…落語に『愛』が生まれるんですよ! 『落語愛』が誰よりも強くなるんですよ。師匠に付いて、修行して、嫌なこともやって、それで高座に上がって、楽しくて、お客さんと育んで、とかっていう『落語愛』が、ガーシーさんはまだ無いんじゃないですか。もちろん落語家という職業は誰にでもできるし、我々としても裾野が広がりますから、別にそんなに非難することもないんですが、落語家という存在を『愛』してますか? 『愛』してたら、僕は認めていいと思うんですよ。ただ、俺にしか喋れないじゃんって言って、着物を着て高座に上がって、落語家ですって言ってたら、それはちょっと認められない」
水谷「見ているこっちも、この落語家さんは本当に落語が好きなんだなって、分かるじゃないですか。そういう人の落語を見に行きたい、聞きに行きたい、っていうのはあります」
一蔵「そうなんですよ。だから落語を『愛』して。落語家を『愛』して。それでもつまんない人はいっぱいいるんですよ」
水谷(笑)
一蔵「俺きのう一晩、このニュースで何て言おうかなと思って。修業ってこのご時世だと色々な考え方の違いとかあるから、修業しなきゃいけないとか言っても面白くもなんともないし、実際修行してない人でも面白い人いっぱいいるし。一晩考えて行き着いたのが『愛』。落語に対しての『愛』、落語家に対しての『愛』、ありますか? 俺にしか語れない、とか言ってるようじゃまだ、落語に対して、落語家に対して『愛』がない。それが『愛』に変わったとき、僕は認めますよ」
水谷「なるほどね。来週は東スポ記者の種井一司さんがいらっしゃるので、ちょっと詳しく聞いてみたいですね」
一蔵「なんで東スポに記事が出たのかとかね。種井さんの意見も聞きたいじゃないですか。」
水谷「三人会ができるかもしれませんよ」
一蔵「(笑) ガーシー、種井、一蔵!? なんかその三人会やった瞬間に寄席に出られなくなる空気感がありますね」
このあとは、毎週野菜のお値段についてコメントしていた一蔵がついに新コーナーをスタート?「今週の野菜」第1回のテーマはキャベツです。トークの続きはradikoのタイムフリー機能でご確認ください。
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