深刻な日本の出生率の低下について、内藤剛志と一緒に考えよう!
野村邦丸アナウンサーが大将を務める「くにまる食堂」(文化放送・毎週金曜9時~13時)。6月6日(木)、最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、パートナーで俳優の内藤剛志とともに、出生率の低下が止まらない日本の現状について話し合った。
野村邦丸アナ「今日の読売新聞1面から。厚生労働省が、2023年の日本人の人口動態統計を発表したんですが、1人の女性が生涯に産む子供の数を示す合計特殊出生率が、1947年以降過去最低の1.20。人口の一極集中が進む東京都は0.99と、1を割り込んだということです。出生率がどんどん低下しているという勢いは……国も色々施策を打っているんでしょうけど、止まらないということですね」
内藤剛志「まあ、日本の場合出生率が上がらないというのは、『結婚するかどうか』が前提になっていませんか? 子供を作る、作らないっていうのは、結婚してしていなかったら、っていう話ですから、結婚する人が少ないって言うのが直繋がりますよね?」
邦丸「そうですね、出生率低下とともに婚姻数もどんどん減ってますね。で、よくこういうニュースが流れた後に『フランスでは』と、フランスがよく比較対象されるんですけども、フランスでは結婚も離婚も日本より手間がかかる。で、『PACS・連帯市民協約』という制度があって、これは結婚より簡易で、成人2人が公式に世帯を作ることが出来、税金の優遇や各種の手当などを享受出来るということで、結婚でもこの『PACS』でも、大差が無いということなんです」
内藤「日本にこういう制度が無いのが問題じゃないですか? やっぱり。だって、結婚するのが面倒くさいとか、結婚するためにどうでなきゃならないとか考えてたら、しなくなりますもんね」
邦丸「2017年ですから今から7年前のデータで、フランスの出生児の6割、10人のうち6人は結婚していないカップルから生まれた子供だと。ですからフランスでは結婚はしなくてもいいものだ、と。フランスには日本のような『氏(うじ)』、姓ですね。戸籍制度が無いと。配偶者間にも扶養と非・扶養の力関係が無いと。所得税控除の有無や負担額、その世帯の頭数でどれだけ収入があるかによって決まって、要するにカップルのお父さん、お母さんとお子さんが何人居るかで、頭数が多いほど税額が下がる仕組みなんだそうです」
内藤「だから、1人で生きて行くってことなんでしょうね、常に。2人でいても1人で生きて行くっていう。人生をどう見るかですね。日本の場合、2人で生きて行くってことになりませんか? 結婚って。なのでね、若い人に『何で結婚しなきゃいけないんですか?』って言われた時に、答えられないんですよ。僕はわりと早く、25歳ぐらいにはもう結婚してましたし、その前から付き合ってた子だったんで、あまり物を考えずに、勢いというか、例えば何かを乗り越えるような感じじゃなかったです。だから『何で結婚しなきゃいけないんですか?』って聞かれて『こうであるから結婚した方がいい』という言葉がないんですよ」
邦丸「俺も25なんですよ、結婚したのは。口説いた場所は代々木のジャズバーじゃないことは確かですが」
内藤「それは俺ですよ、ガッハハハハ! でも、フランスのように制度が変わるのは、すぐじゃないですけど、こうなっていけばいいと思いますよ。ただ『今まさに』の人は、この『PACS』みたいな制度を待っていられないわけだから。『結婚しなきゃいけない理由』については、一応答えなきゃいけないじゃないですか、先輩として。今の段階では答えられないもんな~と思って」
この後も、日本の出生率の低下や結婚の意義について意見を交換した2人。特に結婚の意義については「金言」も飛び出した。その模様はぜひ、radikoのタイムフリーでお楽しみください。
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