【西武】青山美夏人投手インタビュー 先発転向が決まった時の心境とは?

【西武】青山美夏人投手インタビュー 先発転向が決まった時の心境とは?

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5月15日放送のライオンズエクスプレスでは、デーゲームで行われたエスコンフィールドHOKKAIDO、日本ハムー西武7回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの青山美夏人投手にインタビューした模様を放送した。先発転向について訊いた。

――去年11月下旬からおよそ3週間にわたって台湾ウインターリーグ(2023アジアウインターベースボールリーグ)でプレーしましたが、新たに気づいたことは何かありましたか?
青山「プロに入ってからちゃんとした先発登板というのはそこが初めてで、5イニングもプロに入ってから初めて投げたので、今までにないような疲労感がありました。先発の難しさを実感したというか、プロとアマの違いを感じました」

――台湾のバッターは真っすぐに強いことを理解した上で、ファールを打たせてカウントを稼ぐために投げたストレートを打たれることがあったと言っていましたが、それは強く思った?
青山「自分以外の投手でも、そういった場面が多々あって、真っすぐが速くても弾き返されたり、今もファームで是澤(涼輔)と組んでいるのですが、そのときからずっと一緒にやっていたので、台湾に来ている以上は磨くという意味でも真っすぐ中心でいこうという話はしていました」

――ウインターリーグでの3週間も含め、プロ1年目を終えて感じたことは?
青山「去年の初登板が開幕戦というところから始まって、そこから何試合かは力でいかないと通用しないという考えが自分の中であり、そこで少しコントロールが乱れてフォアボールで逆にピンチにしてしまうところが、シーズンを戦っていく中でもったいないと感じました。夏場からスピードが春先ほどでなくなっていたので、9月以降はゾーンで勝負しようとした結果が、9月、10月の無失点ピッチングに繋がったと思うので、そこはシーズンを通していろいろなことに気付けて学びが多いシーズンでした」

――先発転向はいつ頃告げられた?
青山「初めて言われたのは、秋季キャンプの時に豊田(清)コーチから、『来年は(先発)挑戦してみるか? 』と言われて、改めて契約更改のときに(渡辺久信)GMから言っていただきました」

――青山さんはプロの世界で自分のポジションを確立して長くプレーしていきたいと心に誓っていますが、2年目の先発挑戦が決まった、もしくは自分で決めたことについてどう受け止めましたか?
青山「本当にチャンスだと思っていて、1軍の試合を観ていても素晴らしい先発陣が揃っているので、そこに割って入ることができれば、自分の力もついたというか、そこは絶対に自信を持てると思います。レベルの高い中で競争ができていると思うので、そこは本当にチャンスだと思いました」

――ライオンズのこのローテーションの中に入っていくというのは、あまりにも狭き門だと思いますが、そこに挑戦する気持ちという意味で、高いモチベーションを保てている?
青山「そうですね。去年の悔しい思いももちろんありますし、そこはモチベーションとなっています」

――去年の春季キャンプはA班南郷で過ごして、今年はB班春野で力をじっくりと養っていきました。今年のキャンプはどんな毎日だった?
青山「試行錯誤の毎日というか、ファームの西口(文也)監督もすごいピッチャーでしたし、他のコーチ陣もピッチャーの方が多いので、いろいろな意見を聞いたり、体の動きをもう一度見直したり、投げ込みもして西口監督に見てもらったりという感じで、いろいろな人の見方を知ることができたので、いいキャンプだったと思います」

――先発をするにあたって体の動きを変えた方が良かったということ?
青山「元々去年も体の動きが、リズムで投げられていたときはよかったのですが、動きがカクカクしたところがあったので、そこを聞いたりしていました」

――3月16日にイースタン・リーグで開幕投手を務めてから、1ヶ月半で5試合に先発しました。自信になった1球や今後への成長を促せる1球というのはあった?
青山「1球というよりは、新潟で投げた試合で、8回に1点を取られて負けてはいるのですが、球数もイニングもキャリアハイだったので、自分の中ではここまで投げられたという自信にもなりました」

――1軍先発デビューとなった先週金曜日の楽天戦(5月10日、西武―楽天7回戦)。昇格を言い渡されてから登板日まで大体4~5日ぐらいありましたか?
青山「いや、3日ぐらいです」

――3日しかなかった?
青山「そうですね。ZOZO(マリンスタジアム)での(5月7日、ロッテー西武6回戦の)試合後だったので、3日ぐらいだと思います」

――その3日間をどのように過ごした?
青山「思ったより早くチャンスが巡ってきたので、すごく高ぶりましたし、久しぶりに1軍の人たちにも会えるのもあって、すごくわくわくしながら待っていました」

――チームの負けが込んでいる状況の中でのスターターということになりましたが、相当大変だったのではないですか?
青山「そこは少し頭によぎりました」

――でもどうにかしてやろうという気持ちがあった?
青山「そうですね。自分のチャンスでもありますけど、チームの勝利もかかっているので、そう思っていました」

――初回バッテリーミスで先制点を与えてしまいましたが、あのときはどう思った?
青山「1アウト3塁になって、バッターも浅村(栄斗)さんだったので、ここを抑えて乗っていくぞというときで、少し気持ちは『あー』とはなりましたが、まだ1点という気持ちで次のバッターに臨みました」

――今シーズンの1軍初登板の日には、背番号29のユニフォームを着ている人や、青山投手のタオルを掲げて応援するファンが大勢いました。ご覧になりましたか?
青山「もちろん目には入っていました」

――そういった方々にも含めて、最後に皆さんへご挨拶をいただけますか?
青山「先日は球場に足を運んでいただきありがとうございます。まだまだシーズンは長いので、次絶対にやり返します。これからも応援よろしくお願いします」

※インタビュアー:斉藤一美アナウンサー

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