被災地・福島を巡るバスツアーをカンニング竹山が主催!そこで驚いた事実とは?
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 5月27日の放送では、月曜レギュラーのカンニング竹山に、自ら主催した福島の被災地を巡るバスツアーで感じたことや思ったことを聞いた。
邦丸「今日は『くにまる食堂』でも何度かご案内した、カンニング竹山さんが主催した、福島バスツアーのお話を伺います」
竹山「きのうおととい、土曜と日曜にバスツアーをやってきたんです。ありがたいことに『くにまる食堂』を聞いて応募した方も来てくださいました。これは一応、僕が福島でやってるテレビ番組のタイトルがついているんですけど、別に撮影とかがあるわけじゃなくて、福島のことを知ってもらおうと言いますか、震災終わって十何年、僕が福島を旅したというか遊んできたんですけど、色々学んだり出会ったりしたものを一緒に楽しみませんかっていうツアーなんです。
20人ほどが集まってくれまして、東京駅からバスで行って、皆さんのおかげで非常にいい旅になりました。帰りがけには皆さんから「本当に来て良かった」と言っていただけてすごく良かったんですけど、一つだけ驚いたというか、これが現実なんだろうなあと思ったことがあったんです。僕だけじゃないですけど、十年以上いろんなことをやってきたけど、まだ被災地の情報が全然伝わってないなと思ったんですね。
初日はいわき市に行って福島の浜通りを中心に遊んだんですけど、ちょっと『学び』をやりましょうと。国道6号線の原発がある町のところを進んで「楢葉町とかこの地区は、人も戻ってもう住めるんですよ」とか「新しい家があるでしょう」とか「お店もできてるでしょう」と言って、あと『Jヴィレッジ』でご飯を食べて。『Jヴィレッジ』は今、サッカーの教育施設みたいになって、もう綺麗になってるんですけど、「実はここが原発事故の時は、作業員の人たちが着替えたり、バスに乗って作業に行くところだったんですよ」とか、そういうことを学びながら行ったんです。
だけど意外と、そういうことを何も知らなかった人が多かったんです。僕なんか何回も行ってお話聞いたりするから、より詳しくなって、全員みんな知ってるだろうと思うんだけども、この半径30キロ圏内の人は強制避難で、ある日突然バスが来て「逃げろって」言われたとか、まだ大熊町のところは人が住めない地区があるので13年前のまま時が止まってる建物があるとか、そこを見て初めてびっくりしたというか「こんな事になってるんですか」という方もいました。
双葉町には『伝承館(東日本大震災・原子力災害伝承館)』というのがあるんですよ。今回はその館長が協力してくれて「僕が全部案内します」と、原発事故がどうやって起こったのかとか、どういう被害が出たかとか、そういうことを全部教えてくれました。だけど結構、皆さん初めて知ったと言うんですね。「なんで、もっと早く知ることができなかったんだろう」とか「なんとなく概要は分かってたけど、こういうことが行われてたんだ」とか、「言葉では聞いてたけど、帰れない地区がまだあるんだ」とか、初めて知ることができて、本当に来て良かったと言う方が結構いらっしゃったんですよ。
それは僕にとってすごく嬉しいことだったんです。僕は知ってもらうだけで結構なので、あとどう思うかは皆さんそれぞれ考えてくださいっていう旅だったんですけど、うれしい反面、ヤバいなと思ったんですね。あれから13年経って全然伝わってなくて。昨日は20人ぐらいの方と旅をしたんですけど、多分全国規模で考えると、もっと知らないと思うんですよ」
邦丸「…そうですよね」
竹山「原発は廃炉作業が進んでいて、そこに産業もあるし、働いてる方もめちゃくちゃいて、“動いてる”んですけど、日本全国的にはなんとなく風化されてるんじゃないかって思うんです。このままいくと、たぶんメディアも昔より取り上げなくなるじゃないですか。だから、どんどんみんな知らないまま、終わってしまうんじゃないかって」
このあとは、邦丸アナも自らの目で見てきた被災地について思いを語ります。トークの続きはradikoのタイムフリー機能でご確認ください。
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