【西武】隅田知一郎投手インタビュー 今シーズンの目標とこだわりたい数字とは?
5月2日放送のライオンズエクスプレスでは、埼玉西武ライオンズの隅田知一郎投手にインタビューした模様を放送した。5試合に登板したここまでの手応え、そして今シーズンの目標、こだわりたい数字について訊いた。
――前回登板したソフトバンク戦(4月28日、5回戦)では、8回、被安打6、4奪三振、2失点の投球内容でした。改めて前回の投球はいかがでしたか?
隅田「やはり強いチームなので、隙を与えないようにと思って試合に臨んでいましたし、すごく疲れる試合でした」
――8回、121球を投げ序盤から球数が多くなってしまった印象でしたが、手こずった部分などはありましたか?
隅田「初回から内野手の間をしぶとく破るようなヒットがタイムリーになったりとついていないことが多かったので、根気強く粘っていくしかないと思いました」
――前回の投球で、1番よかったと評価できるポイントはどのあたりだったでしょうか?
隅田「試合は負けてしまいましたが、内野手の間をしぶとく破るようなヒットが続いてるなかで崩れていくのではなく、粘ってでも攻められたのはよかったのかなと思います」
――スタメンのキャッチャーが炭谷銀仁朗捕手でしたが、隅田投手は試合後のコメントで、「自分のよさを引き出してくれた」と言っていました。改めて炭谷捕手とバッテリーを組んでみていかがでしたか?
隅田「試合でも初めてバッテリーを組ませていただきましたし、試合中も『もっとこうしたほうがいいよ』と、戦略的なことをコンパクトかつシンプルに声をかけてくださって、それが本当にいい結果に繋がりました」
――シーズンが開幕して1ヶ月、これまで5試合に登板して2勝1敗、防御率2.59というところで、全体的にここまでの手応えはいかがでしょうか?
隅田「手応えはそんなにないです。まだできると思います。もっと突き詰められるところがありますし、自分のなかでも課題が多いなか、試合のなかで課題を潰していっている段階なので」
――これまでの数字という点で見ていると、5試合のうち、クオリティ・スタート(先発投手が6回以上を投げ、自責点3以内に抑える)が半分以上ありますし、そのなかでもハイクオリティ・スタート(先発投手が7回以上を投げ、自責点2以内に抑える)を2試合もやっていて素晴らしい成績だと思いますが、自身のなかではまだ全然といった感じなのでしょうか?
隅田「今井(達也)さんは、5試合に登板してすべてクオリティ・スタートしていますし、先発のなかで争いをしているので、(ハイクオリティ・スタートが)5試合中2試合というのは最低限ぐらいしかできていないんじゃないかと思います。投手陣のなかでもっとやらないといけない雰囲気も出ていますし、投手で勝とうということは常々言っているのに、結果としてチームがあまり勝てていないので、『もっと投手が抑えないと』という気持ちが大事なんじゃないかなと思います。点を取られなかったら負けないので、1点もやらせない投球ができないと、ナイスピッチングにはなっていないのかなと思っています」
――隅田投手も含めて、ライオンズの先発投手陣の防御率が1点台というところで、パ・リーグのなかでもずば抜けていいのですが、先発投手陣がいいなかで、ほかの先発投手との刺激になっていますか?
隅田「刺激というか本当に人数がいっぱいいますし、みんな危機感を持ってやっていると思うので、今は点もあまり入らない状況ですけど、そこに腐らないというのが今の投手陣の強みなんじゃないかなと思いますね」
――先発投手陣はとにかく自分の求められている仕事をどうやって果たすか、そのことに集中していますか?
隅田「そうですね。求められている仕事をしないと、本当に次の登板があるか分からなくなってしまうくらいの投手陣の枚数だと思うので、本当にみんな必死にやっていると思います」
――隅田投手は、今年がプロ3年目となりました。入団した頃と比べて成長したなと感じる部分はあったりしますか?
隅田「自分だけじゃなくて、相手の打撃練習や試合を見て『この打者はこうだな~』とか、相手チームのことをイメージできるようになってきたんじゃないかなと思います」
――それは今までの経験を糧にできていると考えてもいいのでしょうか?
隅田「そうですね」
――1年目は1勝10敗と、悔しいシーズンになりましたが、2年目は9勝と勝ち星が飛躍しました。2年目になるに向けて、自分で見つめ直した部分とかあったりしましたか?
隅田「自主トレで、鴻江(寿治)先生のところにお世話になって、うまくは言えないのですが、より練習に取り込む姿勢が変わりました」
――去年、今年と2年続けて鴻江スポーツアカデミーに参加した経験というのは、やはり自身のなかでは大きいですか?
隅田「めちゃくちゃ大きいと思います」
――特にどういったところで1番大きいなと思いましたか?
隅田「自分のなかで、『これ!』といった軸があるかないかじゃないですかね」
――動きだったりトレーニングなどで、これをすれば大丈夫という物ができたということですか?
隅田「そうですね」
――鴻江スポーツアカデミーに参加する以前、以後では心持ちでも全然違いますか?
隅田「悪かった時は、もう1回自分の基本を見つめ直す取り組みをして、試合で成果を出す。その繰り返しができるのでいいんじゃないかなと思います」
――鴻江スポーツアカデミーは、運命の出会いといった感じですか?
隅田「小さい頃から投球フォームが綺麗と言われていて、あまり投球フォームを変えてこなかったのですが、プロ1年目が終わったあと、自主トレで鴻江先生にいろいろ聞くと、今までやってきたことが180度変わるというのがあって、『すごい面白いな』と思って取り組みだしたら、それがしっかり自分に合ってたという感じですね」
――3年目のシーズンを迎えました。改めて今シーズンの隅田投手の目標、それからこだわっていきたい数字などがありましたら教えていただきたいです。
隅田「目標は、自分がしっかり貯金を作ることですね。貯金を5から10の間ぐらいできたらいいなと思います。こだわっている数字はやはり三振です。三振をしっかり取ることですね」
――ここまで(5月1日時点)5試合を投げて、31回1/3で23奪三振です。
隅田「だめですね。全然三振が取れていないので、1イニングに1個は三振を取りたいです」
――イニング数を最低は超える三振数を取りたい?
隅田「そうですね。最低は越えたいですね」
――これから隅田投手が三振を取る場面を、ライオンズナイターでもたくさんお伝えできることを非常に楽しみにしています。
隅田「はい、頑張ります!」
――私生活では、4月16日に結婚を発表されましたね。ご結婚おめでとうございます。今、幸せですか?
隅田「ありがとうございます。でも、結婚するまえとあまり変わらないですし、実感もあまりないですね」
――結婚して生活面や心境面で変わったことなどがあるのかなと思ったのですが、そんなに変わらないですか?
隅田「変わらないですね」
――新しい家族ができたというのは、心の張りや責任感という点ではいかがでしょうか?
隅田「ないですね(笑)。まあ人生は長いと思いますし、長い目でしっかり支えていけたらなといった感じなので、そんなに今がどうとかあまり考えたことはないですね」
――近視眼的ではなくずっとその先、プロ野球現役生活を終えたあとも人生は続いていくことになりますからね。
隅田「なので今から支えなきゃいけないとか、責任が増えたというわけではないです」
――いい意味で普段通りということですね?
隅田「そうですね。あまり変わっていないです」
――隅田選手の活躍を楽しみにしている文化放送のリスナーとライオンズファンのみなさんへ、最後にメッセージをいただけますでしょうか?
隅田「序盤は苦しいシーズンになっていますが、まだ110試合以上もあるので、巻き返して秋は笑って終われるように頑張っていきたいなと思います」
※インタビュアー:文化放送・高橋将市アナウンサー
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