邦丸・内藤も危機感。地球温暖化で魚の生息域や旬に影響が出ている!
5月2日(木)、「くにまる食堂」(文化放送)の最初のコーナー「ニュース一番出汁」では、俳優の内藤剛志さんが、地球温暖化の影響で海の生き物たちに異変が起きているというニュースについて語った。
野村邦丸アナ「今日取り上げる記事は朝日新聞からです。
地球温暖化の影響とみられる海の生き物たちの異変が次々と確認されています。生息域の変化や、漁獲量の増減。今年も酷暑が予想され、さらなる影響拡大が懸念されているということで、この記事によりますと、温暖化の影響とみられる漁獲量の異変ですが、鮭が北海道では減少、東北では激減しているそうです。また、伊勢海老といえば、南の海老というイメージですが、千葉、茨城、福島、岩手でも確認されているということで、今関東だと南房総が伊勢を抜いて日本一になっています。あとブリと言ったら富山県氷見市のブリが有名ですが、富山石川新潟ではブリの漁獲が減って、今ブリと言えば北海道なんだそうです」
内藤剛志「要するに、生息域の北限がどんどん上がっているということですよね?」
邦丸「他にも今東北沿岸までトラフグが上がって来て、ものすごく獲れるという。これ前、福島県の双葉町の方で聞いた話だと、獲れるのはいいけどフグって毒がありますから、捌くのに免許が要りますよね? その地域には資格を持っている料理人さんが少ないので困ったな~って言ってます。だから福島であがったフグを、山口の下関に持って行って、捌いて『国内産フグ』として出しているという。下関産じゃなくて『国内産』と。それは間違いじゃないですからね」
内藤「国内は国内ですもんね!」
邦丸「あと、昆布。昆布って、北海道ですよね。昆布も海水温が上がっちゃって、根っこが腐っちゃうんだそうです。だから北海道の羅臼昆布あたりも漁師さんからすると、『さあ、昆布漁だ!』と思っていても、漁獲量が減っているという……」
内藤「この前、静岡の清水港で初めて入った寿司屋の大将が『今年、カツオがごめんね! 食わせられないんだよ』って。今カツオって初鰹で美味しい時期じゃないですか。でも『ちょっといいのが無いんだよね』って、おっしゃってましたね」
邦丸「これはね、内藤さんもリスナーの皆さんも気付かれてると思いますが、初鰹って脂が乗ってないけど、粋で食べるっていうのが江戸の昔からそうですもんね。ところが、最近は初鰹の段階でもう脂が乗ってるカツオがいて」
内藤「そっちの意味だと思いますよ、『美味しくない』っておっしゃったのは。寿司屋の方は詳しくは言わないけど、多分そういうことだと。『旬を食べるのがお寿司』だとおっしゃるわけですよ。だから旬になってないってことなんじゃないですか?確か『初鰹は女房を質に入れても食べろ』って言葉がありましたよね?」
邦丸「はいはい!」
内藤「だから多分、そういう魚の変化はお寿司屋さんが一番わかる気がします」
邦丸「今朝NHKを観てたら、北極海がかつてより2倍とか3倍水温が上がっていて、ほら、シロクマが取り残されているって映像がよくありますよね、氷が解けたら氷で閉ざされたところが船が通れるという経済効果もあるんですが、逆に北極の場合は世界の海の水位が上がるからマズいんじゃないかと。だから今、OECDがパリで会議をして、岸田さんも『地球温暖化を何とかしないといけない』と言ってるんだけど、それぞれの国のメリット・デメリットを考えると、なかなか難しいということですよねえ……」
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