【お天気気象転結】能登応援……カタチはさまざま
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼4月19日配信号 担当
伊藤佳子
今週も新潟県三条市で32.5度となるなど、季節外れの暑さとなりました。
4月24日から「熱中症警戒アラート」に加え、それより一段上の「熱中症特別警戒アラート」の運用も始まります。
国内で熱中症で亡くなる人は、ここ数年平均すると年間1000人を超えています。
今から「暑熱順化」も心掛け、ウォーキングやストレッチなどで適度な汗をかいてください。
能登半島地震から3カ月半が経ちました。
先日「アースディ東京2024」で、災害ボランティアネットワーク「OPEN JAPAN」のブースを取材させてもらいました。
緊急支援担当の手代千賀(てしろ・ちか)さんは、1月3日に宮城から能登に入り、2カ月にわたって支援を続けたそうです。当時の状況や今必要とされていることについてお話しいただきましたが、明るい笑顔でとにかく自然体。
「人に喜んでもらうために力を尽くす」……災害取材をしていると、そういう人が多いことにいつも驚きます。
ボランティアには行けないけど、自分の好きなことで支援したい、という人もいます。
今週火曜日、62年ぶりに開催された「勧進大相撲」。能登半島地震復興を支援するもので、入場料は全額寄付されます。満員御礼で、相撲ファンの熱気がとにかくすごい!
皆さん募金をしたり、石川県や富山県の物産を買い求めたり‥もちろん力士と写真を撮ってサインをもらったり……。
▲募金箱を持っているのは元千代の国(佐ノ山親方)
横綱土俵入りや取組のほか、力士による「熱唱のど自慢」もあって、これが驚くほどうまい!
大栄翔「しゃぼん玉」、阿武咲「大切な人」、輝「家族になろうよ」、平戸海「ライジングサン」が披露され、特に高安関の「昴」は圧巻。来場者に感想を聞いたら、力士の歌が一番楽しめたという男性もいました。
皆さん、少しでも能登の力になりたいと普段から募金をしたり、能登で飼えなくなった保護ネコを先週引き取ったという人もいました。
「人のために何かする」……カタチはさまざまです。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子