9年ぶりの国賓待遇。今回の日米首脳会談が持つ意味とは?
4月10日「長野智子アップデート」(文化放送)、午後4時台「ニュースアップデート」では、日本時間で明日に迫った、岸田首相とバイデン米大統領による日米首脳会談について、共同通信の企画委員・西野秀さんに話を伺った。
長野智子「きょうのテーマ、日米首脳会談でございます。今回は9年ぶりに国賓待遇での訪米。どういう意味があるのでしょうか?」
西野秀「じつは岸田さん、もう10回ほどバイデンさんとサシで話しているんですよ。いろんなところで会っているんです。で、これはお互い、大統領選や総裁選など、国内の状況がある中で、日米関係をちゃんとさせると。自分たちはそういうリーダーなんだと、内外に見せる、ということだろうなと思います」
長野「きのう、セキュリティ・クリアランス法案がすごい勢いで通ったじゃないですか。これも手土産かな、と一瞬思ったんですけど……」
西野「環境整備の一環だと思います。いわゆる経済安保という文脈の中のことは、まさに日米同盟の広がりというか。軍事だけでなく経済のほうも安保的観点でやるということだから、ひとつの布石というか」
長野「議論もすごく拙速に決めたのか、という感じがしてしまいます」
西野「議論が尽くされないような環境があるんじゃないか、という気が。少し前の政治記者なんて国会での議論を見てきた、政権交代前の議論を見てきたので、非常に議論が上滑りというか、尽くされない構造ができている、という感じです」
長野「よくないな。そして日米はいま、何について協議しているのでしょうか?」
西野「まずは安全保障の深化ですね。中国を念頭に、日米同盟があって具体的にどんなことができるのか。同盟深化といつでも言いますけど、具体的にどうする、という話です。ここで出てきているのが、防衛装備品という言い方をしますが、兵器です」
長野「はい」
西野「兵器の共同開発をやっていこうと。それから、地味なように見えるんですけど日本の企業が米軍の艦船の大規模修繕をする、ということができる。修理に行かなくていいので非常に米側は助かる話です。こういう、大きな話ではないけど実のある話、実のある日米一体化というのが今回、目につくところです。本当に中国を意識したものだといえると思います」
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長野智子アップデート
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