「女性は摂食障害と買い物ですよね」アディクション=依存症の実態に大竹驚き

「女性は摂食障害と買い物ですよね」アディクション=依存症の実態に大竹驚き

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著書『暴力とアディクション』が発売中の、原宿カウンセリングセンター顧問、日本公認心理師協会会長の信田さよ子さんが4月8日の『大竹まことゴールデンラジオ』に登場。アディクション=依存症の実態について伺った。

 

大竹「今日は『暴力とアディクション』という御本を紹介しながら、いろんなことを伺っていきたいと思います。このアディクションって、私ちょっと理解できないんですが、どういった意味なんですか?」

信田「これは別名、依存症とも言います」

大竹「依存症。さまざまな依存症がありますね。アルコール依存、薬物依存、タバコ、ギャンブル、買い物、性依存、ネット依存、毒親、摂食障害、ストーカー…。今までの私たちの原体験が、いろんなところにその尾を引きながら残っているとも言えますよね」

信田「人は苦しい時に、その苦しみを和らげるものを求めるのは当たり前のことなんですよね。それは悪いことではないし、よく日本では『逃げる』っていう言葉使います。逃げて何が悪いんだって。逃げるだけ、逃げられるだけ、ましでしょうみたいに思います。だから私はトラウマと薬物・アルコールはすごい深い関係があるし、それ自身は否定しないんですよ。ただ、そのことで自分の命を危うくしちゃった時に、専門家が関わってやっていかなきゃいけない。あと、女性は摂食障害と買い物ですよね、一番アディクションに近いのは」

大竹「摂食障害?」

信田「食べ物って女性が一番ハードル低く手に入れるものなんですよ、食事を作るしね。そこで食べたり、食べなかったり、吐いたり、利尿剤飲んだり、そうやって自分の体をコントロールすることに焦点を移動させて、もう『世の中、カロリーと自分の体の痩せ具合だけ』っていうふうになって、当面の苦しい時期を乗り越えることもあるんですよ」

大竹「はあー」

信田「おそらくメディアで働いてる女性は一時期ほぼ…6割ぐらいは経験があると思います」

大竹「それは外から『見られる』っていうことも関係してきますよね」

信田「そうですね、タレントさんも多いですし。だけど皆さん2~3年で乗り越えて行かれます」

大竹「そうですか?」

信田「一過性というのは摂食障害ですごく多いです。大学三年の頃、過食嘔吐して、なんとかやり過ごして今は全然大丈夫だけどねみたいな人が多いです。あと今は出産後の摂食障害多いですね。中高年の摂食障害も多いですし」

大竹「中高年というのは?」

信田「中高年になって、今は若さが市場価値で、老いることはすごい嫌がるじゃないですか。アンチエイジングして整形が止まらなくなったり、そういうアディクションになったり、あとは極端に痩せてしまって見るも無惨な状態になるとか」

大竹「それは日本だけの兆候ですか?」

信田「世界共通です。でも日本では若い女性のものって言われたのが、最近では中高年も増えてきた」

大竹「そうですね」

信田「そういう方たちにも影響がある。だからトラウマの生き延び方の一つとしてアディクションがあって、男向けのアディクションとしてアルコール・薬物・ギャンブルがあり、女向けのアディクションで摂食障害と買物があるっていうのが、だいたいの分け方なんですね」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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