『大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ』 「ポイント運用」ってどうなの?
情報番組「大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ」では、残間里江子さん(フリープロデューサー)と、大垣尚司さん(青山学院大学教授、移住・住みかえ支援機構代表理事)が、お金や住まいの話を中心に、大人世代のあれこれを語ります。
この連載は、番組内の人気コーナー「おとなライフ・アカデミー2023」の内容をもとに大垣さんが執筆した、WEB限定コラム。ラジオと合わせて、読んで得する家とお金の豆知識をお楽しみください。
★メールまとめ
クレジットカード会社の「ポイントで投資経験」をやってみましたが、値下がりするばかりです…
★メール本文
クレジットカードでたまったポイントを
運用してみませんか、というお知らせが来ました。
これまで投資にまったく興味がなかったのですが、
おカネを突っ込まずに体験できるなら面白いかも、
と、たまったポイントの一部を、
「アメリカ株コース」と「資産形成の達人コース」、
それぞれ250ポイントずつ入れてみました。
それから2か月ほど経って…
現在、アメリカ株は「マイナス3ポイント」
資産形成の達人は「マイナス14ポイント」
合計、マイナス17ポイントも下がっています!
おカネじゃなくてホントに良かったと感じています…
長い目で見れば上がるのかもしれませんが、
やっぱり投資には手を出さない方がいいのかな、と、
現時点では感じています!
(板橋区 貯蓄より闘志! さん (55歳 男性))
入門編として悪くないが…
カード使うとポイントがたまりますよね。お金そのものにはできないけど、お金に換算して、投資信託みたいなのを買ったことにして。増えたり減ったりでポイントを運用できるってサービスなんでしょうね。
おそらく会社のほうでアメリカ株ファンドとかを買ってくれていて、それとポイントを連動させる。そのファンドが増えれば、その分だけ、お客さんに払わなければいけないポイントも増えるという仕組み。
これ、いいと思います。投資やるときにいちばん大事なのは、余ってるお金でやること。特に50代半ばともなれば、大事なお金、なくなって困るお金は使わない。「損切り」って言うんですけど、もうこれ以上は使わないという限度額を決めて、その範囲でやっていればいいんです。残間さんは「めんどくさい」って言いますが(笑)…。入門編としてこういうものもいいと思いますが、興味がおありなら税金が安くなるIDECOとかNISAとかいったものを試してみるのもいいでしょう。そしていつもお話していますが、50代半ばならまだ40年近く人生がありますので、「自分に投資」ということをお考えになるのが本当はお勧めです。
今日は「クレジットカードのポイント運用サービス」について考えてみました。
メールをお寄せいただき、ありがとうございます。
大垣尚司 プロフィール
青山学院大学 法学部教授、一般社団法人 移住・住みかえ支援機構代表理事。
第一線で培った金融知識をもとに、住宅資産の有効活用を研究・探究する、家とお金のエキスパート。
東京大学卒業後、日本興業銀行、アクサ生命保険専務執行役員、日本住宅ローン社長、立命館大学大学院教授などを経て、現在、青山学院大学法学部教授。
2006年に「有限責任中間法人移住・住みかえ支援機構」(現、一般社団法人 移住・住みかえ支援機構)の代表理事に就任。
日本モーゲージバンカー協議会代表理事を兼務。著書に『ストラクチャードファイナンス入門』『金融と法』『49歳からのお金ー住宅・保険をキャッシュに換える』『建築女子が聞く 住まいの金融と税制』など。
家とお金に関するご質問、お待ちしてます
番組では、家とお金にまつわるメールやご質問をお待ちしています。
宛先は、otona@joqr.netまで。
※この記事で掲載されている情報は全て、執筆時における情報を元にご紹介しています。必ず最新の情報をご確認ください。
お知らせ
パーソナリティの一人である大垣尚司さんが代表理事を務める一般社団法人「移住・住みかえ支援機構」(JTI)では、賃貸制度「マイホーム借上げ制度」を運用しています。
住まなくなった皆さまの家をJTIが借り上げて、賃貸として運用。
入居者がいない空室時でも、毎月賃料を受け取ることができます。
JTIは非営利の公的機関であり、運営には国の基金が設定されています。
賃料の査定や、ご相談は無料。資格を持ったスタッフが対応いたします。
制度についての詳しい情報は、移住・住みかえ支援機構のサイトをご覧ください。
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この記事の番組情報
大垣尚司・残間里江子の大人ファンクラブ
土 6:25~6:50
楽しいセカンドライフを送るためのご提案などがたっぷり! 金融・住宅のプロフェッショナル大垣尚司と、フリープロデューサー残間里江子が 大人の目線でお届けします。…