能登半島地震から3ヵ月…「能登復興ネットワーク」森山奈美さんに訊く
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。
能登半島地震から明日4月1日で3ヵ月。
きょうの「防災アワー」は、発災翌日から様々な支援を続けてきた、七尾市の「能登復興ネットワーク」事務局長 森山奈美さんの電話インタビューをお送りしました。
森山さんは、民間街づくり会社 株式会社御祓川(みそぎがわ)の代表取締役で、七尾市生まれ。現在、能登を元気にしようと活動するNPOや企業などと一緒に復興のために尽力されています。
Q現状は?
・能登といっても広く状況が違う。目の前の景色が1月1日と変わらない所もあれば、復旧の歩みが見えている所もありさまざま
・断水については七尾市では9割復旧したが、珠洲市では5月にずれこむ所も
・ボランティアにはもっともっと来てもらいたい。「能登に行かないでください」というメッセージがかなり浸透してる。びっくりしているし悔しく思う
Qボランティア活動については?
・たくさんの人が登録しているが、マッチング先がコーディネートできていない部分がある
・ボランティアの拠点、泊まる場所などが不足している
・宿泊場所や足などもセットにした「ツアー化」も計画中
・官民一体となり連携して進めていきたい
Qリスナーに伝えたいことは?
・能登の地震があったことが過去のことになっている人がいる
能登のことを気にしてほしいし、息の長い支援をお願いしたい
1月7日当時の一本杉通り ↓
七尾市の和倉温泉「総湯」は、3ヵ月ぶりに営業を再開しましたが、他の温泉旅館はまだまだ…。
1月に取材させていただいた老舗旅館で働く女性は
「4日前に水が来た。飲めるまでにはまだ時間がかかる。
年単位で復興に向けて進んでいきたい。今回の北陸割の恩恵は受けないが北陸3県に足を向けてもらうことが大切。
石川県をもっと知ってもらいたい。
まだ避難所にいる人もいる、安心して生活できるようになってほしい」
と話していました。
長く応援していきたいものですね。
きょう31日の東京は3月としては記録を更新する28.1℃まで気温が上がりました。
気温の変動が本当に大きいでね。
あすから4月新年度のスタートで何かと落ち着かないと思いますが、体調を崩さないようお気をつけください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子