小倉智昭が最新の病状報告。1月に新たながんで余命宣告を受けていた!?
3月28日(木)の「くにまる食堂」(文化放送)に、去年の9月以来となる小倉智昭さんがご来店! 最初のコーナー「今日のA定食」では、がんで闘病中の小倉さんの、現在の病状についてお話しいただいた。
小倉智昭「去年ね、邦丸のピンチヒッターの笠井信輔の『くにまる食堂』に出て。9月だっでしょ? 喋ったのは」
野村邦丸アナ「はい」
小倉「そのあとに定期検査で病院に行ったら、尿検査でものすごく血尿が出ちゃって。『どうした!?』って聴かれたので『いや、初めてです』『こりゃマズいぞ!』って言うんで、CTを撮ってもらったら『これ、腎盂がんの可能性がある。腎臓に影がある』って。『ハッ!?』て言ったら医者が『小倉さんの場合は、尿路上皮がんもあって、肺に転移もしてるし、ステージ4だから腎臓に転移する可能性もあるし、腎盂がんだと厄介で腎臓全摘出になると思うから、一応、12月1日に手術室抑えたよ』っていう話。『はあ? そんな急なんですか!?』って言う……。で、結果的には入院して、左の腎臓を取った訳よ」
邦丸「うん」
小倉「腎盂って、腎臓の一番上のところにあって、非常にわかりにくくて、CTでも映らないし、取ってみないとわからないんだって。それで、がん検査の一種の「PET検査」の画像も撮ったんだけど、出ない。尿道からカテーテルでカメラを入れて、膀胱を通り過ぎて腎臓まで行って、映像を撮ったりそこの組織を取ったりすることはやるつもりだけど、小倉さんの場合は、膀胱を全部取っちゃって、腸で作った代用膀胱になっていると。そうすると、中は多分クチャクチャになってて、カテーテルやカメラは通りにくくて腎盂まで行かないでしょうと。おそらく、腎盂がんだろうと推測して全摘するしかないっていう話なのよ」
邦丸「うんうん」
小倉「そのあと、大学病院だったんでね、カンファレンスで色々先生たちも相談するんだけどね、やっぱり一部の先生は『この状況で腎臓を取るのはどうなんだろう?』と。元々、がん治療に使われるキイトルーダの副作用で、腎臓が結構やられてたんで、これで左を取っちゃうと、右の腎臓に与える影響がものすごく大きいから、即刻人工透析とかになっちゃうし、可能性としてはね。でも先生が『これでも取っとかないと右に転移したらもっと大変なことになるから……自分としては、かなりの確率で腎盂がんだと思う』と。そういう状況の中で手術したんですよ」
邦丸「去年の12月1日に手術を」
小倉「それで、腎臓を取りました。女房とマネージャーが確認してるんだけど、先生が腎臓を見せてくれたんだって。真ん中からスッと切って、開いてある。これ腎臓としては凄く綺麗なんだって。『ひょっとしたら、悪性の腫瘍は無いかもわからない。そうなると申し訳ないんだけど』って話は前からしてたわけ。で、病理に回したら、結果的には表面は綺麗だけど、腎臓を形成する組織全体に悪性のがん。木の根っこが地面に這うようにがんがあって、ほぼ全部、がんで覆われていると。これは、胃がんで言うところのスキルス性のがんで、性質(たち)が悪いので、逡巡性も進行性も早いと。これは、ステージ4の腎盂がんと言う風に判定するしかしょうがないと。で、そこで実はですね、1月に余命宣告をされたのよ」
邦丸「1月に?」
小倉「そう。『あと、普通だとこれぐらいです、と。3年生きる確率は8%しかありません』と。実際はそれよりもっと短いわけよ、余命宣告は。自分じゃ痛くも痒くもないわけ。尿路上皮がんのステージ4っていうのは、凄く進行が速い。今何にもなくても、おそらく転移していくだろう。『最終的な方法としては、肺がんを消してくれたキイトルーダをもう1回やりましょう』と。でもそれだと僕の場合は腎臓に副作用が出てひどいことになっちゃったわけだから、『人工透析になる可能性はありますけども、延命するためにキイトルーダをやりましょう』って話になって、2月からまた射ちはじめたのよ。今度4月に2回目を射つんだけど、まだ今のところ副作用は無いのよ。3回目ぐらいから多分ひどい副作用になってくるだろうから、人工透析は避けられないだろうな、と。同時に、どのぐらい生きられるか? 秒針がチクチク動いてる状況だって」
邦丸「小倉さんのご病気に関するお話は、小倉さんが古市憲寿さんと2月に発売された本『本音』にも詳しく書かれていますので、ぜひお読みになっていただきたいと思います」
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