「つる子は見切るのが早かった」女性初の抜擢真打・林家つる子はナゼ売れた?ゲストに招き先輩・一蔵が分析
落語協会としては初めてとなる女性の抜擢真打になった林家つる子さんが3月22日の『くにまる食堂』にご来店。喜び冷めやらぬ心境を、先輩である春風亭一蔵さんと水谷加奈アナが伺った。
一蔵「今日の12時台のお客様は、初めてのご来店となります。落語会の「お抜かれ連」を作り出した、「お抜いた連」から、林家つる子師匠です。この方が、落語協会十何年ぶりの抜擢真打!」
つる子「よろしくお願いします」
水谷「お抜かれ連、っていうのは?」
一蔵「つる子さんが抜擢真打、つまり何人か抜いて真打ちになったことによって、生まれてしまったお抜かれ連っていうのがいるんですよ」
水谷「抜かれた人たちっていうこと?」
一蔵「このくにまる食堂では、私が選りすぐりの、お抜かれたヤツらを呼んで、スポットライトを当てたんですけれども、このつる子さんは、きのう3月21日より抜擢真打の真打昇進披露興行があって、その大初日を勤め上げて初の仕事が、なんとこのくにまる食堂!」
つる子「ありがとうございます」
一蔵「きのう僕、鈴本演芸場の昼過ぎに出たんですよ。夜席は4時半ぐらいから始まるんですね。入れ替え制ですから、昼席に入った人も表に出て並び直さなきゃいけないという状況の中、私が12時50分の高座に上がるために楽屋入りしたのが12時半ごろ。もう夜のために並んでるんですよ。昨日なんかチケットは完売で、自由席ですから、より近くでつる子を見たいお客様が最前を取るために、もう11時台から並んでらっしゃる。それを終えて、今日この12時から生放送というのは、もうファンにとってはね。つる子さんが何を喋るか?お願いだから一蔵黙ってくれよと。もうお前が回さなくて結構だと思ってるでしょうね」
つる子「(笑)いやいやいや」
水谷「お2人のご関係は?」
一蔵「一緒に前座修業をやった可愛い後輩ですね。僕が3年ぐらい先輩です」
つる子「だから、親分、兄貴、親方という方です」
一蔵「いや水谷さん違うんですよ。うちにもよく後輩が遊びにくるんですけど、親方、兄貴って言ってくれる後輩は、売れてないんです。途中から、つる子さんは売れ始めちゃったんで、めっきり我が家も来なくなって。三遊亭わん丈に関しては一度も来てない。売れっ子は来ない、売れっ子は一蔵から離れる。うちに飲みに行くと軒並み出世しねえぞと。だから、つる子さんはその辺の見切りが早かったですね」
水谷「逆登竜門みたいな感じなんですね」
つる子「また、お声かけください。お願いします(笑)」
一蔵「きのうはどうでした?」
つる子「本当に、きのうを終えられたことが、もう…ホッとしました。もうめちゃめちゃ緊張しましたし。ただきのうはもう落語どころではなくて、準備、ご挨拶、御礼で」
一蔵「そうなんですよ。大初日って落語協会会長並びに副会長のお宅を回って、その後も大初日ですから楽屋に入っても、もうひっきりなしに差し入れ等々が届いて、それにお礼をしながら、もうバタバタの状態でトリを務めるんです。僕の場合は、番頭が春風亭朝之助というクソポンコツ番頭だったんで、自分のことは全部自分でやらなきゃいけないという状況だったんですけど、そこ行きますと今回のつる子ちゃんは?」
つる子「林家あんこちゃんが番頭をしてくれて〇〇…」
このあといよいよ女性初の真打ちになった林家つる子さんが披露興行を振り返ります。トークの続きはradikoのタイムフリー機能でご確認ください。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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