「何歳まで仕事したいか」調査、生活の糧を得るために7割超が「61歳以上も働く」と回答

「何歳まで仕事したいか」調査、生活の糧を得るために7割超が「61歳以上も働く」と回答

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3月21日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、就労期間の延長に関するニュースについて意見を交わした。

藤井氏「なんでそうなったかといったらデフレだからなんですよ」

内閣府は、「生活設計と年金に関する世論調査」の結果を発表した。何歳まで仕事をしたいか尋ねたところ、「61歳以上」と答えた人が71.1%に上った。就労期間の延長を希望する人が多い実態が浮き彫りとなった。

内訳は、「61~65歳」が28.5%と最多で、「66~70歳」(21.5%)、「71~75歳」(11.4%)の順。その年齢まで働きたい理由を複数回答で聞いたところ、「生活の糧を得るため」が75.2%と最も多かった。

寺島アナ「まぁ、これは生活していくために働くしかないよな、っていう気持ちの方が多いっていうことですかね?」

藤井氏「いまの日本の風潮が大嫌いなのは、成田悠輔っちゅう男がおってね、彼が『高齢者は集団自決しろ』って言って『それどうやねん?』って言われて『これは確信犯で言ってるんですよ』って言っているんですけどね、これはまぁそういうのがおってもしょうがないわとは思いますけども、これに賛同する人が日本国内に多数いるっていうのが恐ろしいんですよ。ってことは『老人は無駄やったら死ね』って言ってるやつがいて、そういう風潮が日本の国内にはたくさんあるから老人の方は自分の身を守るために働かざるを得ないわけですよ。『自分は自殺しなくてもいいぐらい世の中の役に立ってますよ』っていうアピールをし続けないと殺されるというふうにも言えるわけですよ。その成田悠輔的な風潮に対抗するには」

寺島アナ「そうですね。はい」

藤井氏「だから『生活の糧を得るため』が75.2%っていう言葉の意味には、そういうものも含まれてますよね。だからね、いま寛容じゃないんですよ。不寛容なんですよ、社会全体が。だからそれが残念ですね。自分のことばっかり考えてる国民が増えたから、弱者にしわが寄ってるんですよね。なんでそうなったかといったらマクロで言うとデフレだからなんですよ。インフレになって経済が成長したら余裕ができるから、その余裕は弱者にも向かうことができるんですよ。デフレだから弱者を切り捨てる風潮が強くなってて、だっていま『イカゲーム』のように自分の椅子取りゲームの椅子を取ることに必死で、そんな弱者にまで気が向かないですよ」

寺島アナ「自分のことで精一杯なんですね」

藤井氏「だから『集団自決しろよ』って言う人が出てきた時に、それに『そうだそうだ』って言うヤカラも増えてくるわけですよ。だからそういうことも含めてデフレ脱却をするべきだと思ってて。だからこそ(日銀の)植田総裁のデフレ脱却を妨げるような、嘘八百に基づいて妨げるような取り組みっていうものに憤りを感じるのは、これとも繋がってるんですよ。みんなね、いろんなものといろんなものを繋げながら考える癖をつけてください」

寺島アナ「まぁ昔だったらね、それこそ55歳定年かなんかでね、サラリーマンで給与もらってる人はそこからはもう年金で暮らして、っていうようなのが当たり前だったんですけどもね」

藤井氏「そうですね。それは社会に余裕があったから、デフレじゃなかったからなんですよ」

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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