【お天気気象転結】桜の開花は…いよいよ秒読み？

▼3月22日配信号　担当
伊藤佳子

今年の桜開花予想は、例年になく後ろ倒しに変化しましたね。
民間気象会社の予想をみると、東京の開花は一時3月17日や19日とされていましたが、今週月曜には21日・22日となり、水曜には平年の24日と発表されました。
19日と20日に靖国神社の標本木を見に行くと、つぼみは膨らんで緑がかってきたものの、まだまだという感じ。

そんな中、テレビ局2社が標本木の前で中継をしていて、ここ数年開花発表の日に必ず見かけるＡレポーターもやや苦しい状況ながら現場を盛り上げていました。　
開花していなくても標本木は大人気！北海道や新潟、徳島、広島から来たという人達は写真を撮りながら「当初の開花予想に合わせて旅行の計画を立てたのに残念！」とか、「テレビで見る標本木を見られて感動した！」などと話していました。
3月に入って関東も含め、全国的に寒気の影響を受けやすく、予想以上に気温が低かったので仕方ないですよね。
一方、一足早くオオカンザクラが見頃を迎えた上野公園に取材にいくと……。

多くの外国人観光客がつめかけ、みなさん夢中で写真撮影に精を出しています。
インド・マレーシア・ハワイ・香港・台湾など各国から来ていて、ツアーコンダクターらしき日本人は、「サクラを見たい」という要望に応え、他の観光の予定をキャンセルして来たと嬉しそうに説明してくれました。
桜の力は偉大ですね。みんな笑顔で大満足！！
マイクを向けるとわかりやすい英語で「日本のサクラは素晴らしい！美しい！初めて見た！」などと感想を答えてくれます。インド人の男性は「なぜこの２本(オオカンザクラ)だけ咲いているのか？他のサクラはいつ咲くのか？」と私に質問してきました。英語力不足で説明できませんでしたが、それがわかれば苦労はしません。
上野公園内は右側通行の仕切りやゴミ箱などの準備も万端、千鳥ヶ淵の「千代田のさくらまつり」も今日からスタートしました。

早咲きのヤマザクラなどはきれいに咲き始めていましたが、ソメイヨシノも今月末に見頃を迎えそうです。
災害などでつらい思いをされている方もいらっしゃると思いますが、桜を見て少しでもホッとした気持ちになっていただきたいものです。
尚、気象庁によると22日まで寒気、24日以降は暖気が入る予想で寒暖差が大きいとのこと。年度末何かと忙しい時期ですが、こまめに最新の予想をチェックして体調を崩さないようお過ごしください。

気象予報士・防災士　都庁・気象庁担当記者　　伊藤佳子