【アナコラム】砂山圭大郎「パンダを毎日見たい人の気持ち」

【アナコラム】砂山圭大郎「パンダを毎日見たい人の気持ち」

Share

文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!

メルマガ登録はこちら

▼3月15日配信号 担当
砂山圭大郎アナウンサー

上野から、そう遠くないところに住んでいることもあり、子供が幼稚園や小学校に通い始める前は、近所の公園のような感覚で上野動物園に行っていました。

「キリンに顔を覚えられた!」と思ったことがあるぐらい。
当時は夜の番組だったので、朝は毎日のように上野動物園に行ってから、出社していました。

なのに、なぜでしょう。
パンダを見たいと思う気持ちは、それほど湧かず、見ないまま帰る日が多々ありました。
だから双子のパンダ、シャオシャオとレイレイを1分見るために2時間も並ぶとか。
毎日パンダを写真に撮りたい人がいるとか。
私にはわかりませんでした。

先日、12歳になった息子と2人で、久しぶりに上野動物園に行ったのです。
動物園が日常だった我が子は、不忍の池に飛来している渡り鳥からチェックするというマニアックなヤツです。
パンダの優先度は低かったのですが、その日は悪天候のため来場者が少なく、パンダのボードには「30分待ち」と書いてありました。

私も息子も、双子パンダは見たことがありません。
「30分待ちだったら見ようか」

列の前後には、普通のカップルや友達連れもいましたが、普段より混んでいないせいか、ガチ勢が目立ちます。
ガチ勢の皆さんは、望遠の一眼レフの上に、アタッチメントで動画のカメラを取り付けています。
皆さん、です。笑

そこまでの望遠が必要なのか?動画も?
ガチ勢に怖さも感じながら、順番を待ちます。

人数ごとに区切られ、15人くらいずつが壁と扉で仕切られたパンダの部屋に入っていきます。
運良く私と息子の前で区切られ、先頭で入ることになりました。
ただ、扉が開いた瞬間、ガチ勢の圧が凄いんじゃないか…
そして、扉が開きます。

…。
ガチ勢の皆さんの、圧がありません!!
どの場所からでも、いい写真を撮るための望遠だったのです。
パンダを撮る目線は優しさに満ちています。

そして、初めてのシャオシャオ、レイレイ。
まだ大人に比べて小さいから?父性に訴えてきます。
動く姿が、確かに愛おしい。

そうか。親心をくすぐるような感覚なんだ。
パンダを毎日見たい人の気持ちが、やっとわかった気がしました。
(違う?)

ちなみに。
最前列で撮ったのに私の写真は、このレベル。
パンダの顔が撮りたいなら望遠は必須で、かつ、動いてる姿がかわいいから、そりゃ動画も必要だという結論に。

メルマガ登録はこちら
Share

関連記事

この記事の番組情報


文化放送アナウンサーズ

文化放送アナウンサーズ

その他の主な出演者

みなさーん、いつも御愛聴ありがとうございます!【文化放送アナウンサーズ】です。 私たちアナウンサーはとにかく文化放送が大好き!ラジオが大好き! 気持ちはいつも…

NOW ON AIR
ページTOPへ