フランス料理は自由! 鈴木おさむが「なんだその大喜利!?」と驚いた斬新なフレンチ
「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」の2月28日のゲストに、「白金オルタナティヴ」のオーナーシェフ・斉藤貴之さんが登場! フランス料理人が考案した自由すぎる新メニューとは?
斉藤貴之さんがオーナーシェフを務める「白金オルタナティヴ」は、町工場跡地をリノベーションしたオシャレな店内でフレンチをベースにした世界の料理が楽しめる。
鈴木おさむ「『白金オルタナティヴ』のコンセプトは“大人のファミレス”ですが、ベースはフレンチなんですよね? フレンチをベースにするとどんな料理になるんですか?」
斉藤「フランス料理の技術を使って中華・エスニック・和食を入れた料理を作っています。逆に普通のフレンチと違い、バターや生クリームをそんなに使わないので、食後感もすごく軽いです」
鈴木「今日はお聞きしたいことがあって。僕はそんなにグルメじゃないんですけど、食べることは好きです。イタリアンや中華は、イメージで料理がパッと浮かぶんですけど、フレンチって未だに実態が分からないというか、イメージが浮かびにくいんです。フレンチってどう思ってたら良いんですか?」
斉藤「そもそもフランス料理自体は幅広いんです。カジュアルなビストロから高級店のレストランまであるので、初めは町のビストロに行ってステーキとフライドポテトとワイン一杯で楽しんでいただけたら」
鈴木「えー。でも中華やイタリアンに比べて、フレンチは敷居が高いと言われませんか?」
斉藤「それはイメージです。30年くらい前にフランスから帰ってきたシェフたちが、三ツ星レストランみたいな高級店をやろうとしたんです。そのイメージが未だに残ってますが、フランスではフレンチは日常食なので。もっとカジュアルに楽しんでいただけたらと思います」
鈴木「何をしたら“うちはフレンチだ!”って言えるんだろう?」
斉藤「フレンチの伝統的な料理はあるんですけど、フランス料理の定義は本当に自由なんですよね。それをベースに料理人が自由に作ってます」
鈴木「創作料理はどういうときに思いつくんですか?」
斉藤「やっぱり食材を見て思いついたり、お酒を飲んで酩酊状態のときにパッと思い浮かんだりします。瞬間的に思い浮かぶので、私はそんなに考えないですね」
鈴木「料理って著作権が無いじゃないですか? 料理界では、他の人が作るのはタブーなんですか? それとも良いんですか?」
斉藤「本当は嫌です。うちもけっこうパクられます」
坂口愛美アナ「それは同業者が食べに来て?」
斉藤「食べに来たり、今はSNSで見たりして真似されますけど、されたら名誉なことなのかな? と思ってますね」
鈴木「誰かが作ったから流行るわけですからね」
そんな斉藤さん、最近も新作で変わった料理を考案したそう。
斉藤「ジビエでライチョウって鳥があるんです。スコットランドの鳥で苦みがあるんですけど、それをアイスクリームにしてエスプレッソをかけて。イタリアンのアフォガートにしたんですよ」
鈴木「え!? 鳥を? それはスイーツですか? 鳥料理ですか?」
斉藤「鳥料理です」
鈴木「へー、それは鳥を先に食べてアイスクリームを後から食べるんですか?」
斉藤「いや、これはアイスクリームが鳥なので……」
鈴木「あ、アイスクリームが鳥なんだ!! なんでそんなの思いつくんですか?」
斉藤「イタリアンでアフォガードを食べたときに“これはライチョウでいける!”って」
鈴木「なんだその大喜利!?(笑)」
斉藤「これはおもろい料理になりそうだ!と思って、すぐに仕込んだらいけましたね」
鈴木「お客さんのリアクションは?」
斉藤「“これはすごいなー!”と言ってもらうことが多くて。ただ、『ジビエコース』で、ジビエを食べにくるお客様向けに出しました」
鈴木「そっか。ジビエが好きな時点で、攻めてるお客さんだったんだ!」
斉藤「“その方々なら大丈夫なはず!”と思って。一般の方には出さないです」
鈴木「へー! 面白いなー!」
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