「決め手はトランプが裁判で有罪になるかです」負けても粘るヘイリーの狙いは?アメリカ大統領選の行方を読む
2月26日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、アメリカ大統領選挙の共和党予備選について意見を交わした。
有罪になったら「ちょっと推せない」っていう人は結構いる
11月のアメリカ大統領選に向けた共和党指名候補争いは24日、サウスカロライナ州予備選の投開票が行われ、トランプ前大統領が圧勝した。ヘイリー元国連大使の地元を制し、初戦から5連勝となった。AP通信によると得票率は、トランプ氏が59.8%で、ヘイリー氏の39.5%を大きくリードしている。トランプ氏は24日、サウスカロライナ州コロンビアで支持者を前に演説し、「11月5日(大統領選の投開票日)は、アメリカの歴史上最も重要な日になるだろう」と訴え、本選での勝利に自信を示した。トランプ氏は残る各州で支持を固め、指名獲得がほぼ確実な情勢だ。一方、ヘイリー氏は「私は戦いをあきらめない」と述べ、選挙戦からの撤退を否定した。16の州や地域の予備選と党員集会が集中する3月5日の「スーパーチューズデー」までは、活動を続けるとみられる。
寺島アナ「トランプ氏が5連勝。共和党の指名獲得はほぼ確実な情勢となっていますが、上念さん、こちらはどうご覧になりますか?」
上念「これヘイリーさんとしては、もう勝てると思ってやってないです。共和党の中の良識派の受け皿になるべくやっていると。だいたい20ポイント差がついたので事前予想どおりですね。ただ4割はヘイリーさんを支持してるんですね」
寺島「そうですね」
上念「トランプさんは60%でしょ、だから10%ぐらいヘイリーさんに流れると、逆転するかもしれない。その10%ぐらいが流れるかどうかの決め手は、トランプさんが一連の裁判で有罪になるかです。特に議会占拠事件で有罪が決まったら、ちょっとトランプは推せねえなって人は結構いるんですよ。そうすると一部はヘイリーさんに傾く可能性があって、そのワンチャンを狙ってるんで、ヘイリーさんはまだ粘ってるということです」
寺島「あと52歳ですからね。次ってこともあり得るんでしょうね。」
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