コロナワクチン「大規模接種」始まる 加速のカギは「打ち手増加」か～5月24日「おはよう寺ちゃん」
緊急事態宣言の延長が示唆されるなか、政府によるワクチン大規模接種センターが稼働した。5月24日放送の「おはよう寺ちゃん」（文化放送）では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーと、月曜コメンテーターの経済評論家の上念司氏が、ワクチン接種の進捗について討論を行う場面があった。
（共同通信ニュースより）
自衛隊が首都圏１都３県と関西３府県の高齢者を対象に運営する新型コロナウイルスワクチン大規模接種センターが２４日午前８時、東京と大阪に開設された。３０日までは東京２３区と大阪市の住民が接種を受ける。厚生労働省が２１日に承認した米モデルナ製を使用する。
政府は７月末までの高齢者接種完了の目標を掲げており、感染抑制の切り札として、自衛隊を動員した大規模施設の設置を決めた。センターでは最大で１日当たり東京１万人、大阪５千人に接種する見込みだ。当初は作業に慣れるため、人数を抑え、初日は東京約５千人、大阪約２５００人に接種する予定という。
上念司氏「歯科医師でも打てるようになったが…」
現在、10の都道府県に発令している緊急事態宣言だが、政府は沖縄県をのぞく9都道府県の期限を延長する方向で調整に入った。対象となるのは北海道・東京・愛知・京都・大阪・兵庫・広島・岡山・福岡。延長幅だが、沖縄県の期限である6月20日まで、もしくは6月13日までという案もあると伝えられている。
これに対して上念氏は「これはもうオリンピック（7月23日開会予定）の1カ月前までということになりますから、それまでにワクチン（の接種）がどれくらい進むか。（中略）地方の高齢者のワクチン接種が進んで重症化する人も減っていけば、効果が見えてきます。大都市でも大規模接種センターができて、横浜や群馬にもできるらしいですね。いま1日50万人くらいのペースで進められてますので、20日で1000万人に打てるわけです。（緊急事態宣言の延長は）そのための時間稼ぎだと私は思っています」。
また、プロ野球・読売巨人軍の山口寿一オーナーが、本拠地の東京ドーム（東京都文京区）を無償でワクチン接種会場に提供することを菅首相に提案し、首相がそれに応じたという。8月からの接種開始を想定しており、1日あたり1000人接種できる予定とのこと。ソフトバンクのPayPayドーム（福岡市）もすでに無償提供を表明しており、Jリーグでも全57クラブがスタジアムなどでの接種に協力することを発表。このような動きも起き始めている。
ワクチン接種の会場は整いつつあるが、問題は「打ち手」だ。それに対しても上念氏は「4月26日に超法規的措置がでて、歯科医師でもワクチンが打てるようになってるんです。これをもっと薬剤師とかにも広げていけばいいですよね」と指摘した。実際、ワクチン接種が進んでいるイギリスやアメリカでは医師の他に看護師、薬剤師、救急救命士、歯科医師、イギリスはさらに理学療法士、医学・看護系の学生、訓練を受けたボランティアなどがワクチンを打つことで接種を加速させているのだという。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5～9時、文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。
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2021/05/24/月 05:00-06:00 | おはよう寺ちゃん 5時～6時 | 文化放送 | radiko
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