「いしかわ伝統工芸フェア」…珠洲焼は完売!
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。
きょう2月18日までの3日間「いしかわ伝統工芸フェア」が東京国際フォーラムで開かれました。
能登半島地震で大きな被害に遭った輪島塗の店舗や珠洲焼の団体も出展。
能登や石川県を少しでも応援したいと多くの人で混雑していました。
「輪島塗しおやす漆器工房」では、塗り箸を買い求める人が続々と訪れ、売り切れとなり、注文を受け付けて後日送付となりました。
塩安愛子さんは「たくさんのお客様に来ていただいて本当に感謝です。職人さんたちが家が壊れたりで輪島に帰って来られない状況。水もまだ来ていないので輪島塗の仕事はできない、片付けも大変ですが、がんばるしかない」と。
また「岡垣漆器店」の岡垣祐吾社長は
「輪島の自宅や会社は立ってはいるが、基礎部分が破壊されているのでだんだん斜めになってきている。
輪島は3月下旬か4月に水が通る予定というが、水が来ないと輪島塗は作れない。職人さんに預けていた商品が建物の倒壊や焼失でなくなった。しかし命があるので再開できる」と話してくれました。
「珠洲焼創炎会」の焼き物はすべて完売に!
珠洲焼作家の中島大河(たいが)さんは
「「買って応援」とご支援いただいた。形でも言葉でも…。窯と工房はダメージを受けた所がほとんど。それ以前に家がない人が多い、二次避難しても戻るところがない、生活ができない。まだ珠洲の現場は被災中。
(要望は?)国や県の強力な支援が必要。個人ではできない部分、例えば重機などで少しでも早く瓦礫を撤去し道路を直してほしい。
珠洲の自宅や工房は、倒れそうで入ってはいけない状況。ものを取り出しても持っていく場所がない。必要な家財を逃がしたいけど逃がす場所がない。水道や仮設の目途もふわっとした情報しかない」と。
復旧復興にはまだまだ長い時間がかかりそうですが
「能登を応援したい」「少しでも役に立ちたい」「居ても立ってもいられない思いで来た」など、これだけ多くの人がつめかけたということに希望も見えた気がします。
2月25日の「防災アワー」でその様子を一部お伝えする予定です。
きょうの「防災アワー」は、先週に続いて東京の環状7号線の地下、およそ40mに建設された巨大なトンネル
「神田川・環状7号線地下調節池」で行われたクラシックコンサート
日本が世界に誇る「東京佼成ウインドオーケストラ」の演奏をお送りしました。
参加者からは「残響、響きがすごい!残響なのか演奏なのかわからないところが面白かった」「反響がすごくて、最後オルガンみたいに響いていたのが予想外で楽しかった」「初めて生で佼成ウインドオーケストラの演奏を聴いたのがこのトンネル。感激しました」「調節池があるのは知ってましたが見に来たのは初めて。やはりすごい施設」という声が聞かれました。
聞き逃したという方は、radikoでぜひお聴きください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子