能登半島地震から1ヵ月が過ぎ…七尾市・和倉温泉では?
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
2月4日の放送では、能登半島地震から1ヵ月が過ぎた石川県七尾市「和倉温泉」の状況について電話で聞きました。
1月7日取材に伺った時の「和倉温泉」は…
当時取材させていただいた「和倉温泉」の旅館で働く女性に電話で現在の状況を聞いたのですが、
「水の苦労が一番大変。トイレ・お風呂・洗濯が不自由。まだ水が来るまで、この先1か月・2か月弱はかかると聞いています。水がないと、新しい生活や仕事の復帰は難しいかと。」
(Q 旅館の状況は?)
「どこの旅館も工事に取り組めていません。1か月は余震もあったし…。
いいニュースとしては温泉の源泉が壊れずに出ていること。これで復活したときには温泉の配給ができます。
旅館の営業再開には少なくとも半年以上はかかると思う。
輪島・珠洲にたくさんの工事関係者が来ているけれど宿泊施設がないので、毎日3時間かけて金沢から通っている。和倉温泉が復活すれば1時間半ほどで行けるから、それが能登の復活につながると思います。」
(Q 我々にできることは?)
「和倉温泉が復活した時に能登に観光に来てほしい。それが一番の支援です」
能登半島地震の現状については、引き続きお伝えしてまいります。
2月4日の放送では、12月10日に開催された国士舘大学と世田谷区の共催イベント「せたがや防災イベント」をご紹介しました。
東京都の「感震ブレーカー」のブースでは…
地震の強い揺れを感じると、自動的に電気を遮断し、地震による火災を防ごうという「感震ブレーカー」
輪島市朝市の地震火災を受けて、東京都は木密地域の家に「感震ブレーカー」を無料で配る動きをさらに進めています。
都内の木密地域に住んでいるかも…という方で、まだ感震ブレーカーを配布されていない方は、電話でも申し込みが可能です。
詳しくは都のHPをご覧ください。
「電気自動車給電デモ体験」も行われていました。
停電になったとき、電気自動車とクルマの電気を取り出す「パワー・ムーバー」があれば、4~5日生活できるということです。
日産東京販売株式会社の岩嵜伸一さんにご説明いただきました。
会場には東京消防庁のVR防災体験車も設置され、近隣の子ども達も震度7の揺れを体験。
バーチャルリアリティ技術を活用した防災訓練専用の大型車両で、私も3回ほど体験したことがあります。
ゴーグルをつけ座席に座ると、360°の立体映像と揺れ・風圧・熱などを感じることができ、地震・火災・風水害の疑似体験をして、いざという時のために備えを進めておこうというものです。
小さなお子さん達は、はしご車にも大喜びしていました。
「防災アワー」聞き逃したという方はradikoでぜひお聞きください。
気象予報士・防災士 気象庁担当記者 伊藤佳子