一見「消費」と思えることが人生を豊かにする「投資」になる?
2月1日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「人生とお金」というテーマでお届けした。生きる上でお金は切り離せないが、使い方や価値観は千差万別。人それぞれ、人生においてどこにお金をかけたいのかを探った。コーナー冒頭では、西川あやのが浜松町で行なった、「人生でいちばんお金を使ったこと(もの)は?」という街頭調査の模様もオンエア。「家」「結婚式」「留学費用」「趣味のCD」といった回答があった。
西川あやの「(街頭調査を振り返って)すみません、初対面で、何にお金を使ったかグイグイ聞いちゃって」
入山章栄「すごいね。街録で西川さん、ガンガンいって。『いくら? いくらかけたんですか!?』って(笑)」
西川「答えてくださった方々、ありがとうございます! 様々ですよね。マイホームの方、結婚式、留学費用、あとは趣味、CD集め……」
入山「『お金をかけた』とはどういう意味なのか。たとえば僕、絶対的な金額なら『家』だと思う。大学の教員もやって、そこそこ安定した収入もあるんですけど、(家は)そんなにお金かけたな、と思っていないんですよ。でも若いころに、僕も海外を放浪したけど、お金かかるじゃないですか。そのころって貧乏だから、そのときの何十万円とは(価値が)違うでしょう?」
西川「たとえば最初の方は5、60代ぐらいの男性でしたけど、ご家族がいらっしゃったから『家』なんです。でも2、3回『ローンですよ。ローンですよ!』と言ってくださっていました。『留学費用』と答えてくださった方は、たぶん20代で社会人何年目ぐらいの方で、学生時代の留学費用がいちばんだったと」
中田花奈「家とか生活に必要なものにかけるお金と、趣味にかけるお金だと、趣味のほうが『お金使っちゃった感』あるじゃないですか。“ちゃった”というとアレですけど、自分の中で『お金使いすぎた感』が出ますね」
西川「最後の方(CDにお金をかけ、今年40歳だという男性)は趣味が仕事につながったり、お子さんも音楽好きになったりしているようです。人生にも関わってくるから、衣食住じゃない、プラスアルファの趣味や成長の部分もありますよね」
中田「仕事に返ってきたら、衣食住みたいなものですからね」
西川「ちなみに中田さんはこれまででお金かけたな、というのは?」
中田「やっぱりお店(麻雀カフェchun.)。開業資金、借りていないので」
入山「全部が自己資金なんだ!? すごい」
中田「でもこれは借金をつくらないように、無理だったら勉強代だと思おう、と」
入山「西川さんが尊敬のまなざしで見ていますよ。偉い! 僕は金額だけなら家だと思いますけど、かけているという意味では『本』だと思います。なんでかというと、大学院時代、僕の指導教官がすばらしい先生で。とにかく本は買え、読まなくてもいいからバンバン買え、と。読んだほうがいいんだけど、読まなくても意識が回るし、読んだら学びがある。その先生が言っていて、いまだに僕の人生の指針にもなっているんですけど、『投資だと思ったらいくらでもお金を使え』『消費だと思ったらそんなに使わなくていいんじゃないか』と。投資と消費の感覚を分けるというのはすごく大事です」
西川「お金を使おうというとき『どっちに当てはまるかな?』と考える」
入山「そうなんですよ。たとえば旅行って一見消費だけど、僕は投資だと思っています。知らない世界を見ていろんなことを学んだりすることが、明らかに僕の人生を豊かにしている。人生と知識を豊かにする投資であると。だから(投資に)お金をかけることにはこだわらないというスタンスなんです」
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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