共同通信編集委員・太田昌克が警鐘!世界で同時進行する「4つのクライシス」
2月1日(木)の「くにまる食堂」(文化放送)に、共同通信編集委員の太田昌克さんが去年の12月に続いて2回目のご来店! 最初のコーナー「今日のA定食」では、『同時進行する4つのクライシス』と題し、現在世界で起きている4つの危機について語っていただいた。
野村邦丸アナ「きょう、太田昌克さんにお話しいただくのは、『同時進行する4つのクライシス』。4つの危機を1つずつ挙げていただけますか?」
太田昌克「まず年末にも申し上げた2つは、同時進行で今進んでいる2つの戦争ですよね。それがウクライナで続くロシアの侵略戦争。それからもう1つはガザの情勢。今、もう1回停戦という交渉が行われていますけど、女性や子供を含む2万人を遥かに超える方々がすでに亡くなられています。このガザの情勢なんですけど、やっぱりハマスと連携しているイランですよね、これがイエメンにいるフーシー派という組織を使って黄海でイスラエル関連の船舶を攻撃している。それに対して西側諸国が反撃をする。で、イランにつきましては最近、イランを支援している組織が、ヨルダンの米軍が駐在している施設を攻撃して米兵3人が亡くなったことで『イランを攻撃した方がいいんじゃないか?』という議論が、もうずっと12月ぐらいからアメリカのワシントンで起きているんですよね」
邦丸「はい」
太田「非常に危険な状況でしてね、特にこのガザの危機っていうのは拡大していく可能性がある。これ何とか防がなきゃいけない。これが2つの危機ですけど」
邦丸「続いての危機は?」
太田「まずは『静かに進む米中対立の行方』ですよね。この前台湾の選挙がありまして、民進党の頼清徳さんという方が勝ちました。これ、史上初めて台湾の総統を3期続けて独立色が強いとされる民進党が担うということなんで、これからの台湾の舵取り次第では、台湾海峡の波が荒くなるという可能性がある。静かに進む危機かも知れませんね。そして4つ目は、北朝鮮なんですね」
邦丸「北朝鮮。また弾道ミサイルを射ちましたね」
太田「巡航ミサイル、弾道ミサイルを射ってますけどもね、きのうたまたま私がメインキャスターをやっている番組の取材・収録で、議員時代のバイデン大統領に仕えていた北朝鮮の専門家に、インタビューしたんですね。そしたらその専門家は、『この30年間、すなわち北朝鮮が核を本格的に開発しようとして始まった北朝鮮核危機が始まってから、2024年、つまり今年が最も重要な年になる』と」
邦丸「それはどういう意味ですか?」
太田「戦争か平和か、どちらかに行くその分岐点に我々はさしかかっているという風に、その側近……フランク・ジャヌージという方が、私に話してくれましたね」
邦丸「さっき、太田さんに1つ目に挙げていただいたガザ、そしてイラン。もともとアメリカは『悪の枢軸国』の1つとしてイランを挙げてましたよね。それでもアメリカは何とか『イランとも和平、協調路線で行こうよ』ということになって、イランもそうしたい気持ちはあるんだけど、そうもいかない。で、4つ目に出てきた北朝鮮。同じ核開発でも北朝鮮とイランってこれも昔から、核の共同開発みたいなことをやってますよね?」
太田「私は核の共同開発がどこまで進んでいるかわからないんですが、少なくとも核を飛ばすミサイルについては色んな技術的な協力をやってるんじゃないかと考えてますね」
邦丸「そうなってくるとイランと北朝鮮、遠く離れてはいますが、そこがリンクするってことになってくると『おいおい、ちょっと待てよ!』ってことになりますね」
太田「その2つの国をリンクさせているのが、実は、トランプ前大統領」
邦丸「ハァ~ッ!(溜め息)」
このあとのコーナーでも、太田さんに世界情勢やアメリカの大統領選挙などについて語っていただいた。気になる方は、radikoのタイムフリーでご確認ください。
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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