「金と人事は『主流派』が握るんです」派閥どうなる?自民党の政治改革の核心を指摘
1月26日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、自民党の派閥問題について意見を交わした。
派閥は形式的に解消しても『主流派』は維持する
自民党は臨時総務会で、「政治刷新本部」による政治改革の中間とりまとめを決定した。派閥について、「本来の政策集団に生まれ変わらねばならない」と宣言し、「『お金』と『人事』から完全に決別する」と明記した。刷新本部トップの本部長を務める岸田総理は総務会で、「中間とりまとめを具体化する努力を続けないといけない。政治改革に終わりはない。厳しい道のりが続く」と語った。派閥の主な収入源である政治資金パーティーを禁止し、「氷代・餅代」といった所属議員への手当支給を廃止することを盛り込んだほか、派閥による閣僚などの人事への働きかけも禁じることをうたった。しかし、派閥解消に否定的な麻生副総裁が会長を務める麻生派と、茂木幹事長が会長を務める茂木派に配慮し、派閥が政策集団として存続することは容認する。
寺島アナ「内藤さん、これはいかがでしょうか? 」
内藤「派閥とは何かというと教科書的な説明だと、派閥の長を総理総裁にしたい人たちの集まり、となるんですが、現実にはいろんな派閥の大小があって、この人が総理になる芽はほとんどない、ということもあったりするわけです。それとは別に、本当の意味での派閥って2つしかないんですよ。主流派とそれ以外です。」
寺島「はあ~。」
内藤「それ以外というのは、主流派と敵対する反主流派なのか、主流派に入りたいんだけど仲間に入れてもらえない非主流派なのか、その差はあるにしても、主流派とそれ以外なんですよ。今の主流派というのは、まあ岸田派は解散しちゃってますから旧岸田派と言っておきますが、旧岸田派と麻生派と茂木派です。この主流派は維持するってことです。いわゆる世間で派閥と言われるものは形式的に解消するかもしれないけども主流派は維持するっていうそれだけのことですよね。」
寺島「すると、変わらない? 金と人事は除きましょうと言ったところでね。」
内藤「結局それは、党の執行部が握るって事は、主流派が握るって事なんですよ。党の中で誰かが差配するってことは、そういうことですから。」
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