台湾総統選 頼氏当選　森永氏「中国との武力衝突は遠のいた」

森永氏　民進党はね、総統選で勝っとはいえ、40パーセントしかとってないわけです。つまり60パーセント国民党ともう一つの政党なんですね。議会でも過半数を取れなかった、これを中国の習近平首相がどう見るかっていうことなんですけれども、私は台湾を武力併合に行く可能性が大きく下がったと思っています。

大竹　下がった？

森永氏　なんでかっていうと、（現時点で）これだけ中国との違いを強調する政党の支持が弱くなっているので、あと4年経てば平和統一も不可能ではないというふうに考えたら、わざわざ武力併合にいくと自らも傷つく可能性も十分にあるわけですよ。だから色々工作はしてくると思います。ただ、武力衝突っていうシナリオは遠のいたのではないかと私は思います

大竹　そうですか、世間では逆にこれが上がったという意見の人いらっしゃいますよね

森永氏　朝日の昨日の記事では「台湾総統選、親米頼氏中台の緊張高まる恐れ」こういう見出しも出ています

大竹　ただもう習近平政権は半永久政権ですからそんな急いでやる必要はないわけです。どちらが歴史に名を残すかと言われたらやっぱり平和統一をした方が、圧倒的に偉人として名は残ると思うんですよね。私はそのシナリオを絶対選ぶと思っている。とは思うんですけど、台湾の住民の人たちはあんまりそういうイデオロギーの問題よりも、経済的に自分たちの暮らしがどうなっていくのか。特に若い人たちはそっちをメインに考えてるのではないかと思いますね

森永氏　でも台湾の人たちも香港の一連の騒動は見ているわけですよね

大竹　はい、だからそことの違いをどう残しながら中国との武力衝突を避けるかというのを考えていくんだと思います

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