「長生きすると良いことがある」は無根拠の幻想!『生年寄り』に触れて分かった“上手に老いる方法”は期待値を下げること?

「長生きすると良いことがある」は無根拠の幻想!『生年寄り』に触れて分かった“上手に老いる方法”は期待値を下げること?

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『人はどう老いるのか』の著者で医師・作家の久坂部羊さんが1月12日の大竹まことゴールデンラジオに登場。大竹も室井佑月も今まさに直面している“老い”について、どうしたら上手に年を取ることができるのか伺った。

大竹「久坂部先生は高齢者医療に関わって、思いもよらない発見があったり、悩みを聞いていくうちに考えがまとまってきたと聞いております。」

久坂部「そうですね。それまで高齢者の方っていうのは自分の祖父母とかご近所の方ぐらいしか知らなかったんですけど、デイサービスのクリニックに行きますと、毎日40人のお年寄りがいらっしゃるわけですね。そうすると、その『生年寄り』の悩みの深さとか…」

大竹「ちょっと何ておっしゃいました。『生年寄り』?」

久坂部「直接、生でお年寄りに接しますと、それぞれが抱えている悩み。不安とか、プライドとか、心配事、自慢の種とか、いろいろと千差万別なことに気づきまして、そこで医療ができることっていうのは、症状を治すのは難しいんですね。老化現象ですからね。その中でどういう支え方・協力ができるかなってことを探して行くと、それは新しい分野だなと感じたんですね。」

大竹「今までの支え方とかに、ちょっと違和感をお持ちになったってことですよね。」

久坂部「そうですね。医療は病気を治すのが前提だと思っていたんですが、治らない老化という状況にどう向き合っていくのか。介護保険始まる前後でしたので、新しい分野だという気がしたんですね。上手に老いて上手に亡くなっていく方と、苦しみながら足掻いて、せっかくの残り時間を無駄にして亡くなる方と、いろいろ見ていくうちに、これはちょっといろいろ考えなきゃいけないなというふうに思ったんです。」

大竹「上手に老いていく人もいれば、下手に老いて苦しんでいる人もいる!?」

久坂部「どっちかっていうと下手な人が多かったですね。」

大竹「みんな老いていくわけで、見た目も肉体は劣化しますよね。ハゲる、白髪になる、シミ、シワ、たるみ、イボ、色素沈着、あざ、いろんなことが問題になってくる。それだけじゃありませんね。色んな病気にかかってくるし、うつ病、認知症、肺炎、心不全。これもう全部 老いていくからなるわけですね。ぐちが増えたり、小言が増えたり、心配が増えたり、不安が増えたり、疑い深くなってる。」

室井「それも老化?」

大竹「ひがみっぽくなる…室井じゃん(笑) 他にも関節が痛くなったりね。細かい字が書けなくなったり、風呂に入るの嫌になったり、にもかかわらず、なぜ人は長生きを求めているのでしょうか?」

久坂部「それは基本的な本能があると思いますし、もう一つは長生きすればいいことがあるっていう、根拠のない希望と言いますか幻想に惹かれている方が多いということです。」

大竹「若いときは根拠のない夢みたいなのがありましたけど、年取ってからはあんまり根拠のない夢は持っちゃ駄目ですか?」

久坂部「苦しむ一方なんですよ、そういうのにすがっていると。」

大竹「世の中には、年取ってからの幸福論だとか、素晴らしき90歳とか、いろんな本が出てますけど。」

久坂部「あれ、みんな嘘ばっかりです。」

大竹「嘘ですか!?」

久坂部「そういうのが受け入れられやすいんですけど、現実の老いっていうのはそんな甘いもんじゃないんですよ。そういう甘い言葉に浮かれていると、実際自分が老いに直面すると「なんでこんなことになったんだ」とか「こんなことになるとは思わなかった」という余計な苦しみを背負い込んでしまうんですね。」

室井「どうしたらいいの?」

久坂部「それは、初めから期待値を下げて老いに対する覚悟を持つということと、老いればこんなもんだっていう受け入れる気持ちを持つことですね。」

一体どれぐらいの期待値ならいいのか?答えを聞いた大竹が衝撃!この続きはradikoのタイムフリー機能でご確認ください。

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