【西武】木村文紀さんインタビュー 「若い選手がたくさん一軍の舞台で活躍できるように、全力でサポートしていきたい」
1月5日放送のライオンズエクスプレスでは、前日に引き続き、昨年現役を引退し、今シーズンからライオンズの育成担当兼人財開発担当に就任した木村文紀さんにインタビューした模様を放送した。プロ17年間で心に残っている思い出について、そして現在の仕事について訊いた。
――プロ17年間で最も心に残っている思い出を1つ挙げると?
木村「初めて打ったサヨナラホームランですかね(2018年7月1日、西武-楽天12回戦)。守備固めでライトについたんですけど、レフトを守っていた斉藤彰吾が落球をして同点に追いつかれてしまった。僕が斉藤の打席の前でホームランを打ったので、斉藤も助けられたなと思いましたし、チームとしても大きい試合でした。何より自分の一振りで試合を決めたので、今でもはっきり覚えています」
――打った感触も覚えている?
木村「覚えていますよ。打った瞬間に『いった』と分かる感触でした」
――それは投手ではなかなか経験できないですね?
木村「できないですね」
――イースタンリーグで、1年目の大谷翔平選手(現ドジャース)から2本のホームランを放ったこと(2013年5月16日、日本ハム-西武8回戦)も今では自慢できますね?
「もう少し経ってから自慢します(笑)。今は現役終わってほやほやなので、あと2、3年後にしようかな」
――ライオンズではファーム育成担当兼人財開発担当に就任されましたが、どういった仕事をしている?
木村「育成担当は基本三軍の選手のサポート。ノックを打ったり、走塁を見たり、守備を教えたりします。人材開発担当は、今の若い選手たちとコミュニケーションを取りながら、感覚ではなく、『この練習はどういった意図でやっているか』という質問に選手たちが返せるようにする指導をしています。各選手と面談をして、1週間の目標を立てて、それに向けてどういった練習をさせるかなどを担当することになっています。めちゃくちゃ大変らしいです(笑)」
――メンタルケアの側面もある?
木村「メンタルは専門の人がいる。漠然と練習をするのではなくて、若い選手が一軍で活躍するためには何が必要で、どういった練習をする必要があるのかを明確にして練習させる感じです」
――これから木村さんがどのような野球人になろうとしているかも併せて、改めてライオンズファンにご挨拶いただけますか?
木村「17年間、木村文紀を応援してくださってありがとうございました。思い通りの結果が出せない年もありましたが、本当にたくさんの方に支えられて自分の中では充実した野球人生が送れたなと思っています。今後は教える側として球団に戻りますが、グラウンドで僕を見かけたら遠慮なく声をかけてもらいたいです。若い選手がたくさん一軍の舞台で活躍できるように、全力でサポートしていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いします」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー
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