【西武】木村文紀さんインタビュー ファイターズへの移籍は「違う球団の色を見ることができて、本当に良いトレードだった」
1月3日放送のライオンズエクスプレスでは、前日に引き続き、昨年現役を引退し、今シーズンからライオンズの育成担当兼人財開発担当に就任した木村文紀さんにインタビューした模様を放送した。引退試合のことやファイターズで経験したことを訊いた。
――(引退試合では)第2打席が終わって、その後守備につき、守備についたのを見計らって交代。ベルーナドーム全体から温かい拍手が起こってベンチに戻るという花道がありました。そのときに新庄剛志監督とは、どのようなお話をした?
木村「監督から、今日は2打席の予定だからと言われていて、普通の交代なら守備に就かずに交代になりますよね。ただ新庄監督からは『俺はそういうやり方はしたくない。一回守備についてもらうから。そこで交代を告げるから、スタンドに挨拶をして戻ってくれ』と言われて、そこまでやってもらって、両球団に感謝しかないですね」
――新庄監督の就任1年目。ZOZOマリンスタジアムで木村さんに久々にお会いしたとき、凄くはつらつとした表情でお話していたことが今でも忘れられません。そのときに木村さんは「今本当にとっても勉強になっている」と言っていました。例えばどういう点が新庄剛志監督と野球をやったことで勉強になったのでしょうか?
木村「新庄監督が就任1年目のときに、一回野手を1軍に全員あげるということがあったが、その話をいろいろ相談されて、『これって俺やりすぎかな』みたいな感じで聞かれたので、『いやいや全然僕はいいと思いますよ。1軍にあげてもらえることは、若い選手からしたらモチベーションもあがると思いますし、いい考えだと思います』といった感じでいろいろ話をした。ライオンズからファイターズに行って、違う球団の色を見ることができて、2年間しか居られなかったが、いろいろな人にも出会えましたし、いろいろな考えを持っている方にも出会って、本当に良いトレードだったのかなと思っています」
――一緒にプレーしていて、特に目を引いたファイターズの選手は?
木村「(現ソフトバンクの)近藤(健介)ですね。スーパーバッターだと思いますね。ファイターズに行って、近藤にもバッティングを先輩のプライドとかもなしに聞いてみたが、バッティング一つ一つの中に考えている項目がすごく多い。下半身の使い方であったり、捻り方、タイミング、何を待つのかとか……すごく勉強になりましたね。彼なりに特殊なところ、真似できないところもありますが、タイミングがどのピッチャー相手でも一緒で、すごいなと思います。僕は驚きましたね。やっぱりすごいバッターだなと」
――だから打ち損じる確率が低い?
木村「打ち損じたファールもいい当たりになる。素晴らしいですよ」
――それだけチェック項目があるので、全てを連動させるだけの力もあるということ?
木村「そうですね。結構練習もやるので、野球小僧みたいな感じです」
――そういった出会いがあったという意味では、ライオンズから一度出て、違う世界を見たことは大きかったですね?
木村「そうですね。外に出て違う球団を経験できるということは、みんなができることではないと思うので、楽しかったです」
――でももう1球団他のチームに行くという選択をしなかった?
木村「しなかったですね。しなかったというより、自分の中に考えがなかった」
――最後はライオンズが良かった?
木村「もちろんそうですね。その気持ちは強かったです」
※インタビュアー:文化放送・斉藤一美アナウンサー
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