【水谷加奈の劇場型恋愛体質】きゅーい、きゅーい
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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―1月19日(金)配信分―
電車を降りて家に帰ろうと歩き始めたとき駅の近くで鳥の鳴き声が聞こえてきました。
【きゅーい、きゅーい】
なんの鳥だろう。珍しい声。するとまた、
【きゅーい、きゅーい】
その後は数秒おきに規則正しく同じ鳴き声が聞こえてくるのです。
ん? もしかしてコレ、鳥じゃないのか? 何かの警報音?
でも 辺りを見回しても道行く人は気にも止めず歩いています。
どうも気になって音のする方に歩いて行ったところ……
細い道を入ったところに古い飲食店があるのですがそこから音が出ています。
しかも【きゅーい、きゅーい】の後に、
「一酸化炭素中毒の恐れがあります。ドアや窓を開けて換気してください」
と女性の声も繰り返し流れているではありませんか。
大丈夫なのか!? 窓から中を覗き込むと店は空き家になっていて営業はしていない様子。
でも中に人がいるかもしれません。万が一を考えて110番(110か119か迷った)したところ
5分ほどでパトカーと消防車がやってきました。
(内心、到着するまで音が続いていてくれ!とひやひやだった)
しばらくすると警報音も鳴りやみ……どうやら警報装置が何かに反応しただけのようでした。
何事もなくてよかったのですが、近くを歩く人たちが【きゅーい、きゅーい】に全然気が付かなかったことは問題だと思いました。
独り暮らしのお年寄りも多いのですから、誰かが気が付かなくてはいけない場合もあります。
そのためには警報音が日常の雑踏に溶け込んでしまったら意味がありません。
もっと派手な音でもよいんじゃないの?
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