【第100回箱根駅伝】城西大学・久保出雄太選手 6区フィニッシュ直後のインタビュー
第100回箱根駅伝、城西大学・久保出雄太選手(3年)のフィニッシュ直後のインタビューです。
久保出選手は城西ACという同好会から駅伝部に入部した異色の経歴を持つランナー。また、1月1日に地震に見舞われた地元・石川県のことを訊きました。
――出身地、石川県での地震に関してどうか?
「石川県の地震を受けて、第100回箱根駅伝が行われたことが当たり前ではないということを感じたのは人として成長できました。第101回箱根駅伝で走ることがあれば区間賞を獲ることよりも走れることに感謝してしっかり走りたいです」
――石川県加賀市の出身とのことですが、ご両親は応援で来京されていた?
「はい!」
――ご親戚はどうされていたか?
「親戚からは『箱根駅伝がんばれ』とのメッセージだけでした。石川県の方々は大変だと思いますが、それでも僕が箱根駅伝を走ることでみんな応援してくれました。それが僕の走る力になりました」
――6区は運営管理車がつけない区間であり、自分で判断して走る必要があるがどう考えて走ったか?
「周りに駅伝部だけではなくサークル(の仲間)や友達がみんないて、走っている最中に『前と○秒差!』や『久保出いけるぞ!』と言ってくれたことで勇気をもらうことができました。監督車がいないですけど、監督車以上に力をもらえたと思います」
――大学入学直後は陸上同好会(AC)からのスタートとのことだが、なぜ同好会からだったのか?
「高2まではサッカー部で陸上記録を持っておらず、コーチに入試前に『駅伝部に入部させてもらえないか』と連絡したところ、ACからなら入部できることを聞きました。箱根駅伝を走る、という強い気持ちを持ってACに入部した結果、6区で走ることができました」
――なぜ高校時代に箱根駅伝を走りたいと思ったのか。
「サッカー部所属時に陸上部にも所属し、駅伝大会に参加しました。ただ、3年次はいい走りができず、陸上部に入部した意味がないなと思っており、箱根駅伝は夢の舞台でした。15分30秒の選手が走れない場所ですが、それでも夢のために頑張ったら箱根駅伝で走れることがわかったので、全国の結果が出ていない中高生の陸上部の子たちも箱根駅伝を目指して頑張ってほしいです」
――陸上部への所属は助っ人での参加だったのか?
「まずは兼部してみた後、タイムが伸びてきました。3年次はサッカー部に所属をしていたものの、顔は出していませんでした。最後の三送会はサッカー部、陸上部ともに参加して温かく送り出してくれました(笑)」
――城西大学陸上部に正式に入部したのは?
「正式には2年生の(2022年)4月でしたが、1年生の(2021年)10月には櫛部監督から『お前は(陸上同好会の)練習を頑張っているから駅伝部の練習から頑張ってみよう』と言っていただきました。監督には感謝しかないです」
――なぜ城西大学に進学しようと思ったのか?
「ユニフォームが赤色で、僕の勝負カラーも赤でした。あと、高校2年生の頃、箱根駅伝を見て自分がこのユニフォームを着て走るとカッコいいだろうな、という憧れがあって城西大学を選びました」
――チーム目標の総合3位だったが、順位に対してはどのように受け止めているか?
「率直に嬉しいです。往路メンバーが頑張ってくれて、6区から頑張るしかないと思いました。結果、総合3位でフィニッシュ出来て実感はまだ湧かないですが、3位ということを自信にしてこれからも頑張っていきたいです」
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Information
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『文化放送新春スポーツスペシャル 第100回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継』
1月2日(火)・3日(水) 7:30~14:30 *全国33局ネット(放送時間は異なる場合があります)
▼1月2日(火) 往路
解説:大志田秀次(中央大学OB、東京国際大学前監督、Honda陸上競技部エグゼクティブアドバイザー)
プレーヤーズ解説:近藤幸太郎(青山学院大学OB、SGホールディングス陸上競技部)
総合実況:斉藤一美アナウンサー
▼1月3日(水) 復路
解説:大志田秀次(中央大学OB、東京国際大学前監督、Honda陸上競技部エグゼクティブアドバイザー)
解説:柏原竜二(東洋大学OB、二代目山の神、「箱根駅伝への道」ナビゲーター)
総合実況:寺島啓太アナウンサー
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この記事の番組情報
文化放送新春スポーツスペシャル 第100回東京箱根間往復大学駅伝競走実況中継
2024年1月2日(月)・3日(火) 7時30分~14時30分
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