【第100回箱根駅伝】「5区を走った金子の鬼気迫る走りを力に変えて」駒澤大学・藤田敦史監督 往路レース後インタビュー

【第100回箱根駅伝】「5区を走った金子の鬼気迫る走りを力に変えて」駒澤大学・藤田敦史監督 往路レース後インタビュー

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第100回箱根駅伝、往路を2位で終えた駒澤大学・藤田敦史監督のレース後のインタビューです。

――4区山川拓馬選手(2年)については?
「全日本終わってから、故障で1ヶ月ぐらいほとんど練習できていなかった。その時点で山で使うことは厳しかった。平地だったら、という思いもあったのだが、練習は嘘をつかないなと感じた。全日本のときに痛めた部分が、今日の気温も影響し、10キロぐらいで痛みが出てきてしまったとのこと。結果的によく走ったほうだと思っている」

――他の選手を起用するプランはなかった?
「1区の篠原(倖太朗、3年)を4区に持ってくるという構想もあった。ただ、山川の山上りというのは今年の5区が非常にレベルが高くなる予想があったので、中途半端な状態で勝負をさせたくなかった。前回1年生で山上りをやったときに反省点が多かったので、それを不完全な状態で走らせることによって、また負けさせるということは避けさせたかった。4区の平地だったら、まだ力を発揮できるかなと思い、本人とも相談して、4区を私からお願いした」

――直前まで悩んだ?
「4区で走ってもらうことは決めていた。金子(伊吹、4年)の方が状態が良かったので。ただ山川の練習量が足りなかったので、追う展開になった時に無理をさせてしまい、痛みが出て負の連鎖が生まれてしまった。それを生んだのが3区の太田くん(蒼生、青山学院大学3年)の走り。想定よりも相手が強かった」

――明日の復路プランは?
「9区の花尾(恭輔、4年)のあたりで勝負したいと思っている」

――花尾選手の状態は?
「状態は上がってきている。上尾ハーフから順調に練習が積めているので、状態としては申し分ないと思っている」

――寮内の感染症対策は?
「11月ぐらいから体調不良者、故障者は0の状態」

――なにか要因があるのか?
「4年生がしっかりしているからだと思う。その意識が下級生にも浸透している。私が何かを言う前に、それぞれが行動に移してくれていた。今年は4年生のチームなので、最後4年生には良い思いをして卒業してほしい。今日往路を走ったメンバー含め、チーム一丸となって4年生を勝たせてあげたい」

――5区金子伊吹選手の走りはどうだったか?
「元々、設定タイムを1時間11分45秒にしていた。ほぼその通りに走ってくれた。あのビハインドの状態でもしっかり走ってくれたので、きっと復路にも繋がってくると思っている」

――運営管理車車から声をかける時、何を意識していたか?
「事前にどんな声掛けをするのかは考えていなかった。その中でも特に4年生は、良い状態のときも悪い状態のときもそばで見てきた。3年間はコーチとして、最後の1年間は監督として見てきたところもあるので、そこで感じてきた思いを声掛けとしていた感じだった。なかなか自分が思うような声掛けはできなかった」

――監督として挑む箱根と、コーチとして挑む箱根はどう違ったか?
「1番違ったのは責任感。自分が10名を選んで戦っているわけなので、走れない6名がいたり、16名にも入ることができないメンバーがいる。その中で選ばれた10名を走らせて満足させられるか、チームとしての結果を出せるかどうかという部分が大きく違った」

――明日への意気込みを。
「5区を走った金子の鬼気迫る走りを力に変えて、明日の復路を戦わないといけない。あのような走りが復路のメンバーに力を与えたのは事実。その力を借りて、明日走るメンバーは追う姿勢を持って戦ってくれると思っている」

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