【西武】豊田清投手コーチインタビュー 2年連続チーム防御率2点台について「1年良かったからといってそれが続くのかどうかはすごく不安だった」
12月26日放送のライオンズエクスプレスでは、埼玉西武ライオンズの豊田清投手コーチにインタビューした模様を放送した。2年連続チーム防御率2点台を記録した投手陣について訊いた。
――今シーズンのチーム防御率は2.93でリーグ2位と2年連続で2点台をキープしました。この数字に関しては?
豊田「去年より落ちているのは少し残念かなというところと、去年あれぐらい(チーム防御率2.75)出来たので、今年もこれぐらいできてよかったなというところがありますね。元に戻ってしまうことが一番嫌だったというか、気にかけていたことなので、2年連続で2点台はよかったかなと思います」
――気持ちとしては後者の方が大きい?
豊田「元に戻るというところが一番嫌だったという中で、去年よくやってくれたので、今年も期待はもちろんしていましたが、うちのピッチャー陣は若いので、1年良かったからといってそれが続くのかどうかはすごく不安だったのが本当の気持ちです」
――若いピッチャーは一度結果を残しても、続けてその結果を残せるかというところが難しいところ?
豊田「そうですね。その部分に関しては髙橋光成が1本立ちしてくれている中で、彼が計算ができる、計算が立つ投手になってきてくれているので、その投手に対してみんながついてくるという形に今はできてきている。本当に助かっている」
――先発ピッチャー全体で見ると、今年は完投が10個と去年の2つから非常に増えました。クオリティスタートの数も去年の74に対し今年は86試合まで増えました。先発ピッチャーが試合を作ることが多かったのでは?
豊田「今年は平良(海馬)が先発に転向して、リリーフの方が大変手薄になって、1年間そこに苦労したが、先発は髙橋光成を中心にイニング数を稼げるピッチャーが増えてきましたし、2年目の隅田(知一郎)が昨年の1勝10敗からどう巻き返すのかなと、すごく心配していましたが、彼らがしっかりと試合を作ってくれるようになったので、本当に良かったかなと思います」
――先発ピッチャーの登板間隔が中6日より短くなることが一度もなかった。その辺りはしっかりと間隔を空けるという強い思いを感じたが?
豊田「できるだけ中6日でしっかりと登板間隔を空けていった方が調整をしやすいということもありますし、逆に言えば同じ対戦カードになってしまうこともある難しさを感じました。間隔をしっかりと空けて、体調万全で臨んでほしいということに関しては、うちのS&C(ストレングス&コンディショニング)といわれるトレーニング部門と、トレーナーさんと、いろいろな部署と連携をとって、みんなで意見を出し合いながら、体の状態を見極めながらというところで、たまたま中6日でいきましたが、本当は中5日とかでどんどん回ってくれたらいいなとか、頼もしくなるだろうなとか思っていた。ただ、体調万全で怪我なく1年戦うというのは本当に難しいと思う。特に平良は初めての先発で、あれだけの球を投げるピッチャーはなかなかいないので、あの球を100球投げたら、どれぐらいで(体調が)元に戻るのかというところが僕たちも本当にわからない状況でスタートしていたので、前半は彼に対して登板間隔もたくさん空けてというところでした」
※インタビュアー:文化放送・高橋将市アナウンサー
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