作為的な笑いは逆効果!?「ミレニアル世代 が仕掛ける”おもしろい”とは」
様々な社会課題や未来予想に対してイノベーションをキーワードに経営学者・入山章栄さんが色々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」。
2023年12月18日、25日の放送では、東北新社CMディレクター、ストーリーレーベル「ノーミーツ」作家・演出家の岩崎裕介さん、株式会社よそ見代表のいいださんにお越しいただき「ミレニアル世代 が仕掛ける"おもしろい"とは」をテーマにトークを展開しました。最初は、団塊ジュニア世代のマスターからこんな質問が…
入山:ミレニアル世代にとっての面白いって、どういうものでしょうか?
岩崎:面白いは、無自覚なことですかね。作為があると冷めてしまう。お笑い自体は好きなんですけど、あんまり見ないんです。笑わせるっていう目的があるじゃないですか。
入山:意図的に笑わせるのは好きではないと。
岩崎:そうです。そういう創作物として見てしまうというか。僕はインターネットミームとか現実が好きで、例えば街中にいるヤバめな方とか、スマートフォンで取られたりしていますよね。
いいだ:「でも、幸せならOKです」とか。
入山:僕が思い浮かべるのは「働いたら負けだと思っている」
岩崎:「でも、幸せならOKです」もそうですし、「働いたら負けだと思っている」も伝説的なミームになってますね。広告業界にいるからかもしれないですけど、現実でそういうことが起こると惹かれてしまうというか。
入山:それは岩崎さんが広告を意図をもってそういうものを作るから、インターネットミームに惹かれるのか、それともミレニアル世代前代が惹かれるのか、どっちですか?
岩崎:うーん、世代としては、分かりやすくちょけてる人の方が流行るのかな?
いいだ:世代でくくると分からないですけど、自分の周りではそういうの好きな人多いですね。「面白いやろ!」って言ってる人からは一歩引いて、自然体なのに「こいつナチュラルに面白いよね」っていう。
入山:インターネットミームはその典型ですよね。
岩崎:典型ですね。本人はミームになっていると知ったら憤怒すると思うんです。その無自覚さは好きで、自分のCMも遠くから見てワンカットでリアリスティックなものを好むんですけど、それが影響していて作り手やカメラマンの意思が出るよりは、「喋ってる終わり」の方が現実味があって共感できるというか
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本日のお客様
岩崎裕介さん
大学卒業後、東北新社に入社。2019年にディレクターデビュー。静的で異物感のある演出が持ち味で、これまで「MIXI モンスターストライク」「明治 明治エッセルスーパーカップ」など多数のCMを手掛けられ、一般社団法人ACCが主催する「2023 63rd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」のフィルム部門Bカテゴリーにて総務大臣賞 / ACCグランプリなど数々の賞を受賞。さらにコロナ禍に誕生したストーリーレーベル「ノーミーツ」の作家・演出家としても活動。
いいださん
大学院修了後、美術科教科書の編集の仕事を経て、LINE株式会社のライブドアニュース編集部に転職。YouTubeチャンネルにてゲームの世界を各分野の専門家に語ってもらう動画コンテンツ「ゲームさんぽ」をシリーズ化し、人気を博す。今年2月にライブドアを退社し、株式会社よそ見代表として、「ゲームさんぽ」を引き続き手掛けている。
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浜松町Innovation Culture Cafe
月 19:00~19:30
浜松町の路地裏にひっそりと佇むカフェ「浜松町Innovation Culture Cafe」 経営学に詳しいマスターが営むこのお店には、様々なジャンルのクリエ…