「シェアする防災」八木法明社長に聞く
毎週日曜朝5時5分からお送りしている「防災アワー」
防災をもっと身近にもっとわかりやすく生活目線でお送りしている番組です。
今週は自分たちのためだけでなく、誰かのために「防災用品」を備蓄したり「シェアする」=「分け合う」ことができる商品を開発・販売する企業「ファシル株式会社」の八木法明(やぎ・のりあき)社長のインタビューをお送りしました。
八木社長は、2013年北海道でホワイトアウトのため車が立ち往生し娘を守りながら父親が凍死した事故を知り、「車の中に暖を取るようなものがあったら助かったかもしれない」と、車載用の「防災セット」の開発に乗り出しました。
「シェアする防災セット」は自助・共助・公助の「共助」の視点で開発されています。
最大30人分の防災用品が入ったコンパクトな商品で、例えばトラックの中に備えて「防災用品を備えています」と書かれたハートをモチーフにしたマークを車の後ろに貼って周知することもできます。
「防災用品を分け合い、助け合う」という発想に基づいたもので、去年この考え方が評価され「グッドデザイン賞」を受賞しました。
今朝は災害用備蓄スタンド「BISTA」についてもお話いただきました。
スマホを充電できる「充電スポット」になるような充電器や帰宅支援物資、携帯トイレ・防塵マスクなど、災害時必要になる「防災用品」がオールインワンで入っています。
オフイスやカーディーラー、店舗、銀行、ホテルなどに設置され、寄贈でも喜ばれるということです。
この「BISTA」も、2021年にグッドデザイン賞や防災グッズ大賞も受賞しています。
防災用品を倉庫やロッカーに置くのではなく、あえて日常的に人が行きかう空間に置くことで、普段から「防災」を意識することができます。
詳しくはファシルのHPをご覧ください。
きのう12月23日は「神田川・環状7号線 地下調節池」で、特別見学と「クラシック室内楽ミニコンサート」が行われ、取材しました。
東京を水害から守る「神田川・環状7号線地下調節池」と地下43mの巨大なトンネルで演奏された「東京佼成ウインドオーケストラ」のコンサートについては、1月放送の「防災アワー」でたっぷりお届けします。
きょうの「防災アワー」聞き逃したという方はradikoでぜひお聞きください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子