“冬彦さん”は悪くない!? 佐野史郎と振り返る“冬彦さん”

“冬彦さん”は悪くない!? 佐野史郎と振り返る“冬彦さん”

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12月15日の「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー『10時のおとなりさん』に俳優の佐野史郎さんが登場した。1992年にTBS系列で放送されたテレビドラマ『ずっとあなたが好きだった』で佐野さんが演じた“冬彦さん”について語った。

1992年に放送されたドラマ『ずっとあなたが好きだった』で佐野さんが演じた「冬彦さん」は、その「マザコンでオタク」というキャラクターから注目され流行語となり、当時マザコン男性全般を指す一般名詞と化すほどまでに有名になった。

坂口愛美「そんな冬彦さんについて、ちょっと今日はお聞きしたいです」

佐野史郎「一生聞かれるんだなぁ。よく話してるんですけどね」

山根良顕「冬彦さんって別に悪いことしてないのよ」

佐野「そうなのよ」

山根「ねえ!なんかすごくかわいそうなの。しっかり見ると」

佐野「今見るとね」

山根「でも、あの時はこの人怖いから逃げちゃいたいんだろうなとかいろいろ考えたけど、実際に話の流れを見ていくと何も悪いことはしていなくて、お母さんの言うことを聞いていたりとか親思いのいい子なんですよね」

坂口「見ようによっては、すごくピュアっていう感じもします」

山根「当時はマザコンみたいなことも、ちょっと変な人だよねみたいな。今の時代の方がマザコンというよりかは、お母さんと仲良く出来るみたいなことも良しとするような風潮ありますよね」

佐野「時代によって見え方が違うじゃないかな。それでも多くの人が気持ち悪いと思ったり、いやそんなことないんじゃないかと思ったり、少数派の人がいたり、色々な意見はあって。きちんと時代の価値観に左右されずにものを見る人にとっては鏡としてというか、踏み絵というか、冬彦をどう見るかによって、自分がどういう人間か分かるような感じもしますよね」

山根「いやでも、台本が来たりとか、この役をやってくださいって(オファーが)来た時に、これ嫌われるんじゃないかなとか、そういうことを考えたりとかなかったですか?」

佐野「これはないですね。嫌われたいわけじゃないけど悪役が好きなのよ、子供のころから。ウルトラマンでもなんでもヒーローではなく、怪獣側というか。マッドサイエンティストみたいなのが好きで、これはもう幼少期の頃からそうなので」

また、リスナーからの「演じる時にどういうことを思って演じてらっしゃいましたか」という質問には次のように答えた。

佐野「さっき嫌われないかという話があって、そこを気にはしないんですが、なんでこの人はこんな風になっちゃったんだろうっていうところからですよね。具体的に言うと台本もらったら、なんでこんなこというんだろうとか、書いてある字面だけじゃなくてト書きも含めて、周りがどうなってるんだろうとか、どんな態度でいるのかなとか、そこからですよね。こんな風にしているのかなとか、俯いているのかなとか、背を向けてるのかなとか、ふんぞり返ってんのかなとか、そういう時にどんなものの言い方するんだろうみたいな。外側から入る感じ」

この後、あるインタビューで佐野さんが語った「冬彦さんは平成のゴジラだった」という言葉の真意や、同じく賀来千香子、佐野、野際の出演によるドラマ『誰にも言えない』についての話も語られた。そちらは是非タイムフリーで。

「おとなりさん」は平日月曜~金曜の朝8~11時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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