記者は質問を決めていく? 運営はどうなっている? 「記者会見」の裏側に迫る
12月11日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーは「記者会見」をテーマにお届けした。この日は特別スタジオ部員としてノンフィクション作家の本間龍が出演。今年、旧ジャニーズ事務所の二度にわたる記者会見にも出席した本間とともに、記者会見に関して語り合った。
西川あやの「9月7日(旧ジャニーズ事務所、一度目の記者会見)のときは藤島ジュリー景子さん(当時の代表取締役社長)、井ノ原快彦さん、東山紀之さん、顧問弁護士の皆さんが登壇しました。会場の雰囲気はどうでしたか?」
本間龍「やっぱり人はかなりいました。記者、あとはカメラマンですね。ただカメラの位置がなかなか決まらなかったというか。カメラを全部後ろに回して、前に記者たちの席がある。関係者が登壇したときみんな(記者)が写真を撮ると、カメラが後ろにあるから手が移っちゃうと。カメラの人たちが『俺たちを前にしろ』と言って、我々記者たちに『絶対立つなよ』と言う」
山内マリコ「挙手すると手が映っちゃうから(笑)」
本間「そう。彼らの画(え)的によくないと。(運営側が)慣れていないんじゃないかと思いましたね」
西川「私も国会、スポーツ、いろんな現場に行かせていただくと、しっかり決められた記者会見と、ちょっと手探りの場合ってありますね。その質疑応答のとき、本間さんが『名前が変えないってこういうこと(『ヒトラー株式会社、スターリン株式会社』と同じ)じゃないか』。そうしたら東山さんが『そのとおりです』と」
本間「割と即答というか、かぶせるような勢いで『おっしゃるとおりだと思います』と言われました。それぐらい厳しい状況ではないですか、と伝えたかったんですけど。もちろん彼らもムカッとはなる。ただファンの間からは『ジャニーズ事務所』の名前はなんとか保持してほしい、という要望があって、彼らも板挟みになっていたとは思います」
山内「質問は事前に準備はされていくんですか?」
本間「僕はあまり準備していきません。割と即答、即行というか。さっき(特集コーナーより前)、YouTubeで番組やっていると言いましたけど、それを記者会見の前の日に撮っていて。『明日ジャニーズの記者会見あるんだけど、どうしようかな……』なんて言ったら、(今井さんから)『行ってきなさい』『ちゃんと言わなきゃダメでしょう』と。そのとき今井さんから『このまま存続させたらヒトラー株式会社、スターリン株式会社と同じだからアカンだろう』と言われて行ったので、それは頭にあったんですけど、最初から言おうと思ってはいませんでした」
西川「そのあと10月2日に第2回の記者会見がありました。そのときは社名を『SMILE-UP.』に変更する、その会社は補償業務のみを行う、別にエージェント会社を設立する……そこの名前はまだ発表されていなかったんですね。あと被害者の補償の部分についての説明などがあった。このとき問題となったのが指名NGリスト。現場ではどういう状況だったんですか?」
本間「当日現場でわかったわけではなかったんですね。月曜に記者会見があって、火曜は割と『この記者会見は成功したんじゃないか』という雰囲気がネットにあった。そうしたら水曜になって、NHKが、NGリストを抱えたまま歩いているスタッフの映像を夕方ぐらいに出して。そこでガラッと空気が変わった。まあ僕が当日あそこで感じたのは『スタッフのほとんどがバイトじゃん』ということ。プロは数人しかいないんじゃないか、という感じはしました。受付はバイト、中の仕切りもほとんどそうなんじゃないかなと。そこでNGリストをスタッフが小脇に抱えていたわけで、ほとんど『ありえない』ですよ」
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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