【アナコラム】砂山圭大郎「窓から毎日チェックしているもの」

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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「アナウンサーコラム」。週替わりで文化放送アナウンサーがコラムを担当しています。この記事では全文をご紹介!

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▼12月15日配信号 担当
砂山圭大郎アナウンサー

出社して、ゴールデンラジオがある日は、誰からも話しかけられることのない最上階の静かな部屋に籠り、新聞6紙をチェックし、集中して読み込みます。
もう一つ、毎日チェックしているものがあります。

窓から見える世界貿易センタービルの工事の進捗です。

(高さ日本一だったこともある)貿易センタービルは東京タワー、増上寺とともに浜松町界隈の象徴でした。
かつては40階の展望台から東京タワー、国会議事堂など、東京を代表する建築物を一望できたため、海外のテレビ局がイメージとして放送する東京の風景は、貿易センタービルからの眺めだったそうです。
また、羽田を離陸した飛行機、竹芝に帰ってくる東海汽船のフェリー、JR東日本の電車、モノレール、ドクターイエローを含む東海道新幹線、ゆりかもめ、首都高を行き交う車輌など。
貿易センタービルの社員だった渋沢さんは、地下鉄以外の乗り物は全て見えると胸を張っていました。

21年6月30日をもって旧ビルは閉館し、解体、26年竣工に向けた新ビルの工事が始まったのですが。
旧ビルの解体が終わりかけた頃、おかしな工事が始まりました。

旧貿易センタービルの底のコンクリートを残したまま、茶色い鉄骨が組まれ始めたのです。
その鉄骨の上に、半分だけ暗渠のようなフタがされ、そのフタの上に大型クレーンが配置されました。
(旧ビルと一体だったモノレールの駅だけは残っていたのですが、)
その時、理解したのです。

そうか。
旧貿易センタービルの基礎を生かし、モノレールとJRの駅の工事を先に終わらせるのだと。

しかし調べてみると、これが不正解。笑
新ビルの完成は26年。
モノレール駅の完成はさらに先の29年らしい。

ビルの方が先に完成するのに。
暗渠のようなフタは、いったい何のために作られた?
(浜松町駅の東西を線路をまたいで繋ぐデッキが架かるのですが、そのため?)
またいつか、正解をここで書かせて下さい。


▲茶色い鉄骨と、暗渠のようなフタの写真


▲旧貿易センタービルからの文化放送と新幹線


▲旧ビルからの風景

追記として。
旧ビルの建設は鹿島建設。その解体も、新ビルの建設も鹿島建設。
現在、文化放送のビルには鹿島さんがテナントに入っていて、工事を担う方が出入りしています。同乗したエレベーターで「今、解体キングダムの撮影が入ってるらしいよ」という会話を聞いてから毎回NHKの解体キングダムをチェックしていたのですが、唯一、貿易センタービルの回だけ見逃してしまいました。2023年に残念だったことの一つです。

小さな残念を笑って受け止められる。
2024年も、そんな1年になればと思います。
皆様、よいお年を!

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