その音を聞き逃さないで! 「ダイナマイト」特集!
12月10日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』の選曲テーマは「ダイナマイト」でした!
鷲崎健「ダイナマイトです(笑)」
鈴木純子「『ウ〜、ダイナマイト!』ですね(笑)」
鷲崎「ノーベル賞の授賞式の日なのと、あとノーベルさんの命日にあたるのかな? だからそうなったんだと思います……ちゃんと調べろ俺っ(笑)。
ということで、『ダイナマイト』というテーマでお届けしたいと思いますが、今日も曲数が多い割には一曲一曲が短いので。まずは一曲目、甲斐バンドさんのバージョンで聴いてください」
♪「ダイナマイトが150屯」/甲斐バンド
鷲崎「元々は小林旭さんのヒット曲ですね。1958年、なんと、日本で最初にヒットしたロックナンバーと言われております」
鈴木「へぇ〜!」
鷲崎「当時、小林さんは23歳。『女を忘れろ』という楽曲がデビューシングルで、その次に出たこの2枚目のシングルが大ヒットして。この曲が先にあって“マイトガイ”っていうあだ名が付いたんですね。
ロカビリーブームの真っ只中だったそうで、プレスリーの『ハートブレイク・ホテル』とか『ダイアナ』とかがすごく流行ってたんですが、船村撤さんと関沢新一さんによる完全な日本人が作ったロックンロールのオリジナルヒットとしていちばん最初の曲ということでございまして。小林旭さんバージョンも良いのですが、あとは真島昌利さんとかもカバーしてらっしゃいましたかね。今日は甲斐バンドさんのバージョンでお届けしました。お次は大変短いので、皆さん集中して聴いてくださいっ」
♪「ダイナマイト節」/桜井敏雄
鷲崎「以上です」
鈴木「以上!?」
鷲崎「以上です。『バイオリン演歌』というのがありまして、最後の演歌師と言われた桜井敏雄さんの録音なんですけども。
明治の自由民権運動っていうのがありましたね。演説をしていると逮捕されるみたいなのがありまして、これを歌にすることによって何とか……っていうのがありまして。だから演歌というのは演説の歌なんですね。いま皆さんが口にしている演歌とはちょっと意味合いが違うといいますか。
最初は今の桜井さんみたいに歌だけだったのが、どんどんバイオリンを入れたりして。『バイオリン演歌』なんて言われてきまして、『オッペケペー節』とか『民権数え歌』とかそういうのが有名だったんですけど。最初に歌われたとされるのがこの『ダイナマイト節』および『ダイナマイト・ドン』というタイトルでも出てますかね。
続きまして、一曲一曲ほんと短ぇな(笑)。ダイナマイトは“ハッパ”なんて言いますね。そんな歌詞が出てきます。聴いてください」
♪「みんなみんな」/坂本新兵
鷲崎「驚きますね、いちいち歌の最初に『ギャオー!!』って言ってから歌うのは。クセになりますね」
鈴木「でもなんか耳馴染みがあるんですけど、これ」
鷲崎「こちらですね、『アパッチ野球軍』というアニメがありまして、それのエンディングですね。『♪俺たちゃ裸がユニホーム』っていうやつがオープニングなんですけども。
『アパッチ野球軍』はなんとですね、この曲の作詞と物語の脚本に花登筺さん。『番頭はんと丁稚どん』とか『細うで繁盛記』とか『どてらい男(ヤツ)』とか『あかんたれ』とかを描かれました。
昭和30年代の上方喜劇ブームの立役者ですね。若干の貧富そして権力闘争のようなものが根底に流れているようなドラマが多かったんですけども、スポーツ根性ものが流行った70年代に『俺もスポーツ根性ものを!』ということで『アパッチ野球軍』が作られたんですね。
貧乏とか差別とか過疎とか暴力みたいなものが結構いっぱい散りばめられていて、71年の作品なのでトラウマというか、あまりのエネルギーに忘れられなくなってしまう感じですね。ちょっと不適切の嵐なので、いま再放送はさすがに難しいかなとは思うんですけれども。続いては洋楽をお届けしましょう。“ダブル・ダイナマイトソウル”と呼ばれました、こちらのお二人!」
♪「ソウル・マン」/サム&デイヴ
鷲崎「聴いたことある人も多いと思います。『ブルース・ブラザース』なんかでもお馴染みの曲ですね。
67年のヒット曲で、R &B部門で1位、ポップ部門で2位、ポップ年間チャート20位の大ヒット。『サマー・オブ・ラブ』でお馴染みの1967年でございます。アイザック・ヘイズという方が作られたんですけれども、デトロイトで起きた暴動をテレビで観てアイデアを得たとおっしゃってますね。
では本日最後、やっぱりこの曲を皆さん聴きたいじゃないかと思います」
♪「ダイナマイト」/SMAP
鷲崎「元気出ますね、やっぱりね!」
鈴木「ね!」
鷲崎「何の説明も要らないと思います。97年のヒット曲。トラックの荷台に5人が乗ってるだけのMVで、それがやたらとカッコいいという感じでしたよね。
これよりちょっと前になるとウィリアム・ジュジュ・ハウスとかバーナード・パーディーとか、外国から腕っこきのミュージシャンを連れてきて『アイドルでもこういうのができるんだぜ!』の時代があったんですけども、もうそれすらも超えて、もう誰にも媚びずにただSMAPが良ければそれが『ナンバーワンであるのだ!』っていう時代の曲ですね。いかがだったしょうか? 来週もお楽しみに!」
「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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