【お天気気象転結】振り返りアレコレ……観測史上最も暖かい1年に?
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中の「佳子・純子のお天気気象転結」。気象予報士の伊藤佳子記者・鈴木純子アナウンサーが、毎日にちょっと役立つお天気情報をお届けしています! この記事では全文をご紹介。
▼12月8日配信号 担当
伊藤佳子
観測史上過去126年で、最も暑い夏、最も暖かな秋が終わりました。
最も暑い1年になることはほぼ確実です。日本気象協会の気象予報士が選んだ今年の天気を表す漢字は「暑」だとか。そうだろうなぁ……。
師走に入り、恒例の今年の振り返りイベントが次々行われています。
今週取材したのは、久月の「変わり羽子板」。
9人が選ばれましたが、大谷翔平選手と藤井聡太八冠は4回目の登場。
スポーツで岡田監督ら5人が選ばれ、政治はゼロでした。
「今年明るい話題を提供した人物」として羽子板になるような政治家は、日本だけでなく海外も含め、いなかったということでしょうね。
確かに世界を見ても膠着したウクライナ情勢やハマス・イスラエル紛争など、先行きが見通しにくく暗い話題が多い年でした。
真多呂人形の「変わり雛」も取材しましたが、こちらは「雛人形で世相を振り返る」作品6点が公開されました。
猛暑を表現した「酷暑雛」も登場。
「真多呂変わり雛」は事件・事故は扱いませんが、明るい話題に絞っていないので、課題についても盛り込んでいます。
例えば「行楽地大渋滞雛」
男雛は鮨を片手に自撮りする外国人観光客。
女雛はごみ拾いをする舞妓さん。手に持っているのはゴミ袋。オーバーツーリズム(観光公害)が問題になり、地元住民は観光客が捨てていくゴミに頭を悩ませた様子を表現しているそうです。説明してもらって「なるほど!」と思いました。
私は自分の中で1つのニュースを深く掘り下げなければと思うものの、次々起こるニュースを追いかけようとするだけで1年が終わりそう…。
記憶力・体力の衰えを痛感……
「変わり羽子板」取材でも、浅草橋の「久月」本店にスマホを忘れ、連絡を頂いて取りに戻ることに……ご迷惑おかけしました。
今週真冬並みとなった日もありましたが、この週末は日中季節外れの暖かさ、10月下旬並みとなる所もありそうです。
都心はまだ紅葉もきれいだし、外でサイクリングも気持ちよさそう。
気温の変動が大きいので、体調を崩さないようお気を付けください。
気象予報士 防災士 都庁・気象庁担当記者 伊藤佳子